事件ファイルCASE FILE
本庁の刑事恋物語 偽りのウエディング
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小五郎、コナン、蘭は東都迎賓館で挙げられた結婚式に出席した後、式場の廊下で花婿姿の高木刑事とバッタリ会う。高木の後ろには花嫁姿の婦警、由美もいる。状況が掴めない蘭たちが驚いていると、そこへ佐藤刑事、目暮警部が現れる。実は、ある花嫁、花婿から強盗犯に命を狙われていると警察に通報があり、高木と由美は本物の2人の代わりに立てられた替え玉だという。
目出し帽を被った強盗犯が花嫁の実家に入ったのは半年前。駆けつけた花婿が追い払ったが、去り際に強盗犯は恨みを忘れないと捨て台詞を吐いたらしい。現場に残された凶器の包丁から検出された指紋は4件の強盗を犯し、6人の命を奪った強盗連続殺人犯の指紋と一致したという。そして一昨日、犯行を仄めかす脅迫状が花嫁のポストに放り込まれたのだ。
高木と由美が替え玉に選ばれたのは、花婿の平正輝と花嫁の益戸麗に似ていたから。結婚式は花婿の希望もあり、予定通り挙げるという。招待状がなければ建物に入れないため、犯人が2人を狙う可能性が高いのは式後に建物から出るライスシャワーの時。そこで高木と由美が本物と入れ替わるという。皆が強盗犯の話をしていると、髭に眼鏡の郡司倫造が高木と由美をカメラで撮影。続いて、茶髪にサングラスの島袋貞悟、おかっぱ頭のひょろっとした軽辺福春が由美に声をかける。完全に本物と勘違いしているらしい。
この後、目暮、小五郎、コナンは平と麗の控室へ。小五郎は2人から半年前の事件について詳しい話を聞く事に。当時、平は犯人と揉み合った時に妙な手の付き方をして手首と親指を骨折。先週までずっと腕を吊っていたという。話をしていると、最近、平のマンションが空き巣に入られた事も明らかに。何も盗まれなかったが、消していたパソコンの電源が入っていたと平は説明する。
その直後、高木刑事から堤無津川の空き倉庫で喉を切られた焼死体が見つかったと目暮の携帯に連絡が入る。遺体は30代から40代の男性で、紺のスーツに白いネクタイを着用。燃え残った左手の爪から強盗犯の指紋が検出されたという。遺体の格好が礼装と気付いたコナンはパソコンに結婚式の招待客リストが入っていたかを麗に訊ね、麗は入っていたと答える。遺体はリストの中の誰かで、招待状を奪った犯人が被害者に扮して式場に潜入した可能性は高い。
目暮らは全ての結婚式の中止を検討する。そこへ福井刑事が平と麗宛の言付け物を持って現れる。チャット仲間、清水からの言付け物で、中身はハンディのビデオカメラ。式後に温泉サイトの仲間が開くパーティーで流す映像らしく、本番前に内容を確認して欲しいと頼まれていたのだ。皆で内容を確認すると、映像には、ファスナーの半袖服を着て左腕を吊った平と笑顔で寄り添う麗が映っていた。そして、皆とビデオを見ていたコナンは映像の不審な点に気付く…。
映像を見終わった後、平と麗が空き巣の件を警察に通報していなかった事が判明。盗まれた物がないため、連絡しなかったという。この後、コナンは誰が犯人かを調べるため、結婚式に来た人に会う事を平と麗に提案。結局、関係者控え室の隣の部屋から来客者の顔をチェックする事に。麗が顔に見覚えがない人物は、先ほど高木と由美に声をかけてきた島袋、軽辺、郡司の3人。
郡司は海外を飛び回るカメラマンで、最近会っていないという。島袋はスノーボードのインストラクターで、見覚えがないのは帽子とゴーグルで顔が隠れていたから。そして軽辺は温泉サイトの管理人で、会うのは今日が初めてという。この後、蘭は3人の不可解な手元に注目。軽辺は左手の小指と薬指に包帯、郡司は左手の薬指に絆創膏を巻き、島袋は左手をポケットに。左手薬指は犯人が指紋を残した場所。小五郎は指紋が付かないようにしているのかと疑う。
すぐにコナンは3人のところへ行って話を聞く。軽辺は草野球で突き指し、郡司は家のドアに指を挟み、島袋はポケットに手を入れるのが癖だとわかる。そして島袋は右目の下にものもらいがあるため、部屋の中でサングラスをしているとコナンは説明。すると、麗が強盗に入られた時、犯人の右目にものもらいがあった事を思い出す。それを聞いたコナンは犯人が誰かに気付き…。