事件ファイルCASE FILE
名探偵コナンアンコールスペシャル！「霧天狗伝説殺人事件」（1時間）
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ドライブの帰り、雨の山中で道に迷ったあげくタイヤがパンクして立ち往生してしまった小五郎、コナン、蘭の３人は古びた山寺、山泥寺に一泊することになった。滝の流れる崖のすぐ側に建っている寺からの風流な眺めに見とれる小五郎たち。だが、コナンは高い天井の小部屋に外側から鍵がかかっている"修行の間"が気になっていた。
寺には、雨の夜、霧のように舞い降りた天狗が家の壁を突き破り、若い女をさらって高い木の上に登ると、その木に女の死体を吊るして肉を食うという"霧天狗伝説"の言い伝えがあった。修行僧である寛念、屯念、木念、秀念の４人は小五郎が有名な探偵だと知ると、２年前に起こった奇妙な事件のことについて話そうとする。しかし、突然不機嫌になった和尚は修行僧たちを怒鳴りつけると、小五郎たちにも明朝早々寺を出ろという。
真夜中、霧天狗伝説にすっかりおびえた蘭は、コナンと小五郎をたたき起こしてトイレに突き合わせる。強がっていた小五郎だが、天狗の面をつけてトイレから出てきた蘭を見てすさまじい悲鳴をあげてしまう。
翌朝、小五郎の悲鳴のおかげで眠そうな修行僧たち。そんな中、寛念が修行の間の天井から首を吊っている和尚を発見する。実は寛念は２年前にこの部屋で起きた事件の発見者でもあった。２年前、雨が降り続いた梅雨のころ、修行のため部屋に閉じこもっていた忠念という若い修行僧が、和尚と同じように天井の梁から縄で首を吊っていたのだ。今回も以前と同様に壁に大きく穴があいており、こんなことができるのは怪力の霧天狗しかいないと寛念はおびえきっている。
警察の調べでは梁には縄がくくり付けられているだけで、引きずった跡などは発見されなかった。目暮警部は前回の事件と同じく、今回も自分で縄を首にかけて梁から飛び降りた自殺だと断定する。壁に穴をあけたのも、高い天井で首を吊ったのも、伝説になぞらえ自分が霧天狗に殺されたと思わせるためだろうというのだ。だが、和尚の死に疑惑を抱くコナンは、林の中でガムテープのついた壁の破片を見つけ、大がかりな殺人トリックを見破る。