事件ファイルCASE FILE
#363
2004年6月7日(月)放送
都会のカラス
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市営団地の構内で老女の死体が発見された。「市役所に連絡済み」の紙が貼られた大型冷蔵庫の下に片手を突っ込んだ姿勢のまま死んでいたのだ。遺体の傍らには砕けた鉢植えがひとつ。上空ではカラスたちが不気味に飛び交っていた。
登校途中のコナンたちが、その団地の前を通りかかると、パトカーや鑑識のワゴン車が止まっている。そこで警察に事情を聞くと、死んでいたのは団地に一人暮らししている江上タツエ。朝早く外出から帰ってきたとき、たまたま鉢植えが落ちてきて、頭に命中したという。しかも、403号室に住むタツエの家の窓に置いてあった鉢植えが、カラスのいたずらにより落ちてきたというのだ。タツエは"カラス婆さん"と呼ばれており、朝早く出かけてはゴミ置き場を回り、人が出したゴミを覗くことを日課にしていた。冷蔵庫の下に五百円硬貨が落ちていたことから、どうやら五百円硬貨を落としてしまい、拾おうとして粗大ゴミの下に手を伸ばした瞬間、上から鉢植えが落ちてきたのではないかと警察は判断する。だが、あまりの偶然にコナンは不審に思う。そこで砕けている鉢植えを改めて見たコナンは、カラスのいたずらではないことに気づく。
人による犯行だと気づいたコナンは屋上へ走るが、ドアには鍵がかかっており、屋上に出ることはできない。つまり、コナンの推理によると鉢植えを落とすことができたのは、タツエの上の部屋、503号室しかなかった。上の部屋に住んでいるのは駅前のパン屋で働く今井典子。しかし、歩美は典子のことを知っており、優しい彼女が人殺しなんてするはずはないと主張するのだが…。