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#333

似た者プリンセス(前編)

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大金持ちの夫人から、夫の命を狙っている人物を突き止めたら1千万円の報酬を出すという依頼を受けた小五郎は楽勝な仕事だと思い、事件を片づける前に800万円も使い込んでしまった。ところが、実際に依頼主の家へ行ってみると全く事件を解決することはできない。小五郎に不安を抱いた蘭は別居中の母親・妃英理に相談した。

事情を聞いた英理は蘭とコナンを連れて早速、依頼主の家を訪れる。命を狙われているのは資産家の令嬢と結婚し、あまり良いうわさを聞かない藤枝幹雄。しかし、令嬢は半年前、病気で亡くなっていた。依頼主は再婚したばかりの藤枝素華、26歳で幹雄とは32歳も年が離れている。藤枝家の門前でコナンたちを出迎えたのは執事の植木草八。また、庭園で庭の手入れをしている庭師の土肥耕造と、亡くなった令嬢の弟、つまり幹雄の義理の弟に当たる藤枝繁ともコナンたちは挨拶を交わす。

間もなく、幹雄が身内に狙われている証拠の品をコナンたちは見せてもらった。それは「楽にしてやる」「後ろに気をつけろ」とワープロで書かれた文字に弾丸が一発。これらが3日連続で寝室の枕の下に置いてあったという。そこへコナンの母親・工藤有希子が現れた。推理作家の繁がコナンの父親・工藤優作に事件の謎を解いてくれと頼んだところ、優作に代わり有希子がきたのだ。

早速、英理たちは幹雄に命を狙われる心当たりがあるかを聞こうとするが、今はオーディションルームに入っているので、邪魔はできないと止められてしまう。そこで部屋に取り付けた監視カメラで部屋の様子をうかがうと、突然、幹雄が拳銃に脅されたように手を挙げ倒れてしまった映像が映る。撃たれたと思ったコナンたちが急いで部屋へ向かうと、さらに2発の銃声が響きわたり…。

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