事件ファイルCASE FILE
戻ってきた被害者
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コナンは歩美、元太、光彦とバスで曙町にやってきた。ここ1か月ばかり曙町で連続している空き巣事件の犯人を捕まえようというのだ。手がかりの情報もなしに犯人を捕まえると張り切っている子供たちにコナンは呆れるが、歩美たちは大真面目だ。
人通りのない住宅街で手がかりを探していると、傍らのマンションから女性の悲鳴が聞こえてきた。コナンたちがその部屋に駆けつけると、部屋の主・細野早苗が腰を抜かし、ソファを指さしている。シートの外れたソファの中を覗き込んだコナンは、老女の他殺死体を発見する。
老女は後頭部を鈍器で殴られており、腕時計が壊れて2時45分で止まっていたが、身元を特定できる物は所持していなかった。目暮警部は死亡推定時刻を前日の2時45分と見て捜査を開始。早苗は昨日の夕方リサイクルショップでソファを購入し、今日の朝、10時ごろに配達されたと説明する。外れかけたシートを直そうとして遺体を発見したという。早苗は死亡推定時刻には一人で映画を見ていたと主張するが、目暮警部は第1発見者の早苗を容疑者と考える。
早苗の隣室の住人・徳永が「言い争う声を聞いた」と証言したことで、早苗は不利な立場に立たされる。目暮警部が早苗を疑う様子を見て、歩美は「あの人、本当に驚いていたもの。お芝居なんかしていないよ」と、早苗の無実を訴える。子供の目をだますのは簡単だと取り合わない目暮警部に、高木刑事は逆の場合もあると子供たちをかばう。目暮警部は高木刑事に早苗の証言に沿って捜査をするように命じ、高木刑事と子供たちはリサイクルショップに聞き込みに行く。
聞き込みの結果、ソファは担当者が買い取ってきたものではなく、ゴミ置き場から拾ってきたものだと判明。ソファが捨てられていたゴミ置き場は、早苗のマンションのすぐそばだった。老女の遺体はこのゴミ置き場からリサイクルショップを経由して、また元の場所に戻ってきたのだ。