事件ファイルCASE FILE
水流るる石庭の怪(前編)
最新話 見逃し配信中!
山道で車がガス欠し、困っていたコナンと蘭、小五郎の3人は、通りかかった木山家具社長の馬島に助けられ、社長宅に一泊することになった。
社長宅の母屋には、縁側に面して白砂が敷きつめられた見事な石庭があり、1日に3回、庭内に作られた滝の水が白砂の上に流れ込む仕掛けになっていた。この日は木山家具が 1号店を出した記念日で、関係者が集まり、晩餐会が開かれる事になっていて、コナンたちも招待される。
豪華な邸宅に泊めてもらえる上に、美味しい食事と酒にありつけるとあって、小五郎は上機嫌。晩餐会までくつろいでくれという馬島の勧めで別棟の洋館のサロンに案内されたコナンたちは、移動の途中で親切な馬島が部下を罵倒する声を聞く。
サロンには晩餐会に出席する関係者が集まっていた。先程馬島に罵倒されていた木山家具社長秘書の橋本、木山インテリア社長の遠藤、フリーライターの木山智則だ。
橋本と遠藤は身内だけの集まりのはずの晩餐会に見知らぬ客が加わることに戸惑い、コナンたちは気まずい思いをする。!
そんな険悪な雰囲気を智則がとりなした。智則は遠藤がアーチェリーの国体出場選手だったと紹介し、自分はフリーライターだと名乗る。智則の著作を読んでいた蘭は感激してサインをねだり、写真展のチケットを貰って感激する。智則は昨年交通事故で亡くなった先代の木山家具社長の息子で、母屋の石庭は父が心血を注いで作った自慢の庭だと言う。
晩餐会が終わり、馬島が退席したのに続き、智則もビデオを見ると言って食堂を出て行った。残った橋本は遠藤が智則のためにビデオを見つけてきたと言うのを聞いて、「そんなもんに夢中になっているから、会社を乗っ取られるんだ」と悪態をつく。なだめる遠藤にも、親会社の損益を押しつけられて業績不振を理由に首になるそうだと指摘し、「あの調子じゃ馬島を殺しかねないと、みんなが心配していた」と言い放つ。橋本だけではなく、遠藤も、智則も、馬島に恨みを抱いているらしい。
遠藤を相手に酒を飲み続け、ヘベレケになった小五郎が遠藤に送られてきた。コナンと蘭は泥酔し高いびきをかいている小五郎を残して、智則に案内されて夜景の絶好ポイントだという見晴らし山に行く。戻ると、家政婦の綾佳が厳しい顔をして写真のようなものを見ていた。翌朝、コナンたちは綾佳の悲鳴で目を覚ます。