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#280

迷宮のフーリガン(後編)

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コナンと歩美、元太、光彦、哀は阿笠博士と一緒に東都競技場で行われた東京スピリッ ツ対ノワール東京のサッカーの試合を観戦した。その帰りの電車内で悪名高いフーリガンの赤野が何者かに刺殺された。赤野は熱狂的なノワール東京のサポーターで、フーリガン を気取って試合で暴れるだけではなく、自分のホームページで「今日はこんなサポーターにヤキを入れた」と日記を公開している。コナンは犯人は今電車を降りた乗客の中にいると判断し、駅長に午後5時以前に購入した切符を持っていたサポーターを改札で足止めするように頼む。駅長はコナンの条件に合う乗客を3人待機させていた(前回まで)。

ノワー ル東京のサポーターの吉良蓮絵と大葉悦敏、東京スピリッツのサポーター・船戸三昭の3人はそれぞれアリバイを主張し、証明できたのは3人が満員の車輛に乗っていたということだけだった。3人の中から犯人を特定し、事件を解くカギになるものが何かあるはずだ。 コナンはノワール東京から移籍した比護選手の試合のテレビ中継を食い入るように見つめる哀に気づく。比護は味方チームのサポーターからもすさまじいブーイングを受けてプレーしていた。

「比護さんて、オメェに似てるよな。ノワール(黒)から出て行った裏切り者。でも、オメェと一緒で、比護さんにもチームを離れる理由があったんだ」。コナンは哀に比護が移籍した理由を教える。テレビ中継の画面から犯人のウソを見抜くヒントを得たコナンは、急いでホームの目暮警部たちの元へ戻る。容疑者の3人は任意同行を拒み、詳しい事情聴取は後日にしてほしいと訴えていた。コナンは阿笠博士の声で3人に呼びかける。

「そんなに時間を置いてしまったら、せっかくの証拠が消えてしまう。殺人現場から早く立ち去りたいわけでもあるのかのう?」。コナンは犯人は嘘をついているエセサポーターだと宣言し、赤野を殺害する予定の犯人が標的を見失うおそれがあるのに観客席で試合観戦をしているはずがないと指摘する。

吉良は正面スタンドで、大葉はノワールの応援席で、船戸はスピリッツの応援席で観戦していたと主張し、チケットの半券を出して見せる。今日の試合はスピリッツの主催ゲームで、正面スタンドからみて左側にスピリッツの応援席、右側にノワールの応援席が設けてあった。3人の中に自分のいた席からは見えるはずのないゴールの場面を表現した者がいる。しかも、見つかれば周りのサポーターたちに袋叩きにされかねないユニフォームを着ている。コナンは目暮警部に、赤野を付け狙い、満員電車の中でナイフを隠し持っていたのなら、体の一部分にナイフを押しつけていた痕がついているはずだと教える。

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