事件ファイルCASE FILE
英語教師VS西の名探偵(後編)
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コナンと服部平次は、蘭の高校の英語教師・ジョディが黒ずくめの組織のメンバーかもしれな いと疑い、ジョディの住む高級マンションを訪れる。だが、連れ立って食事に出ようとした3人の目の前で隣室の住人・高井が墜落死した。
捜査に当たる目暮警部と高木刑事は高井が転落した21階の部屋が密室状態だったことから、自殺と考えるが、コナンと平次は他殺だと確信する。
窓のカーテンに酒に酔って一人で寝室で寝ていたという高井が転落する直前につかんだと思われる形跡が残っていたのだ(前回まで)。
密室殺人事件の謎を解くカギは、外から何かがぶつかったような跡が傷になって残っている窓ガラスにあるとにらんだ平次だったが、それが何を示すのかは分からない。転落直前に高井の恋人・千加が撮影した写真の中に高井が写っているものがあった。
高井はカーテンを右手で握り、左手で何かを投げている。高井が投げたのは落下してきた携帯電話で、窓ガラスについているのは携帯電話がぶつかった跡だったのだ。
高井はどのようにして窓から身を乗りだして落下す るように仕向けられたのか?
千加は地上で写真撮影をしていた。同僚の仲町は墜落する1分前に携帯電話にメールを送っている。同じ同僚の川上は死の直前まで携帯電話で通話を していた。「死ね」と言われたくらいで窓から飛び降りるとは思えない。高井が部屋に向かって携帯を投げたのには意味があるに違いない。だが、携帯の画面には怪しい文字が残っている訳ではない。この時、平次の携帯電話が鳴った。
約束をすっぽかされた和葉が怒りの電話を寄越したのだ。携帯の感度が悪く、平次は窓辺に行って通話を続け、「私の手帳にメモしてある」と言う和葉の言葉に、コナンと平次は事件のトリックと携帯電話に残された証拠に気づく。
二人は目暮警部に事件の再現をすることを提案する。千加、仲町、川上が呼ばれ、酒に酔った高井の役はジョディが演じることになる。ジョディはワインを飲んで川上のベッドに横たわり、枕元に携帯電話が置かれた。仲町がしたように平次はジョディにメールを送る。「あんた何者や?」。そして、千加がしたようにマンションの下でカメ ラのフラッシュを光らせ、川上がしたようにジョディの携帯に電話をかける。「メールの答を聞かせてくれ」と言う平次に、ジョディは「あなたこそ何者?」と返す。電話の声が聞こえにくいと言われ、ジョディは暗い室内で窓辺に近づく。