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バレンタインの真実 (事件編)
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バレンタインデーを目前にして、コナンは気が滅入っていた。「くっだらねえー」と口では言いつつ、小学生の体になったために蘭からお子様用のチョコしかもらえないのが切ないのだ。
そんなコナンの気持を知ってか知らずか、コナンと小五郎、蘭は園子と一緒に山奥の吹渡山荘というロッジに行くことになる。 この山荘でバレンタイン・チョコを作ると恋が成就すると園子が聞いてきたのだ。 園子は遠距離恋愛中の京極真にプレゼントするチョコを作るつもりだ。 娘たちのイベントに付き合わされて、運転手兼引率役の小五郎は機嫌が悪い。
出迎えた山荘のオーナーの老婆に向かって、「若い女たちをだまして金儲けしている」と悪態をつく始末。 だが、前オーナーの未亡人だという老婆・湯浅千代子は、「たまたまウチで作った菓子がきっかけで結ばれたカップルが雑誌やテレビで騒いで評判になっただけじゃ!
前のオーナーの夫も4年前に死に、物の怪騒ぎが立て続けに起こったせいで客もめっきり減った」と言い返してきた。 ここ数年、この時季になると、傍にチョコレートが置かれた遭難遺体が発見されることが多く、このロッジに来る途中で死んだ女の祟りとか、雪女の仕業とか言われているのだという。 ロッジの宿泊客はコナンたちの他に、この話を説明してくれた二垣というルポライターと恋人の亜子、亜子の友だちの実果、ハンターのように銃を背負った二人連れの中年男性がいた。
二垣と亜子、実果は常連らしく、二垣は幻のニホンオオカミを追って取材を続けており、亜子と実果は千代子に代わって宿泊客のチョコ作りを手伝っているという。
蘭と園子はさっそく亜子と実果と一緒にチョコ作りを始め、二垣は取材に、酒見というハンターもニホンオオカミを求めて山へ入っていく。
千代子も留守を小五郎に託して夫の墓参りだと言って犬を連れて出て行った。 コナンと小五郎をキッチンから追い出し、蘭と園子はチョコを作りながら亜子と実果から千代子の夫が死んだ経緯を聞いた。 4年前の 2月14日、雪崩に巻き込まれて死んだ前オーナーは、一週間後に愛犬の三郎が掘り出すまで、雪の中に埋もれていたのだという。 同じ日、亜子の兄も消息を絶ち、同じ雪崩に巻き込まれたのだろうと言われているが、未だに行方不明のままで、そのこともあって亜子たちは毎年ここに来ているのだと説明する。 夕方から吹雪になり、帰りの遅い二垣を心配する亜子と実果は森の中を捜しに行くが、二垣の姿はどこにも見当たらなかったという。
小五郎は吹雪で視界がゼロになる前に捜さねばと、蘭と園子を連れて出て行く。 残されたコナンは犬の三郎と共に捜索を開始する。