事件ファイル

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2014年6月7日(土)放送

第741話 「蘭も倒れたバスルーム(後編)」

 世良は和香を殺害できたのは直前にロビーに現れた加賀と30分前にトイレに行って席を外した摂津だけだと断言。世良はここに来るまで自分と一緒にいた留海に犯行は不可能と考える。そして、世良が留海に雇われた探偵という正体を明かすと摂津は不快感を露わに。留海は摂津と和香がまだ切れていないと疑っていた事を謝罪する。横溝は世良の意見を聞いて容疑者を加賀と摂津の2人に絞り込むが…。世良はもう1つの可能性があると意味深な発言をする。
 コナンはリビングにある摂津、加賀、留海、和香の4人がメガネをかけた写真に注目し、なぜ今は誰もメガネをかけていないのかと訊ねる。写真は2年前のものらしく、留海は皆コンタクトにしたと理由を教える。この後、リビングのゴルフクラブが凶器と判明。キッチンの排水口からクロロホルムの小瓶と注射器、浴室の排水口から赤い絵具のような液体も発見される。コナンは留海が合鍵で部屋の扉を開けた時、手間取らなかったかと蘭に確認。その時、コナンはわざと財布から小銭を落とし、摂津と加賀に小銭を拾ってもらう。コナンはその様子を見て、事件の真相に近づく。
 摂津が留海にアリバイがあるという世良の証言を疑うと、世良は留海にアリバイがあるとは言っていないと発言。世良は蘭が和香の遺体を見つけたのなら犯人は加賀か摂津と言っただけと説明し、もしも遺体が和香じゃなかったのなら話は別と付け加える。世良は蘭が見たのは和香の遺体ではないと考えていた。遺体はうつぶせで顔にパック、頭にタオルを巻き、浴室はシャワーの湯気で霞んでいた状態。別人が成りすましても気付かない可能性は十分にあった。
 話を聞いていた蘭が女性だった事は間違いないと証言すると、世良は成りすます事ができるのは女性である留海しかいないと訴える。和香の部屋に入室した後、留海は左側のリビング、蘭は右側の寝室へ。世良は留海が和香に扮してバスルームへ行き、死んでいると見せかけるために頭に赤い絵具を垂らしたと推理する。そして、留海は蘭がバスルームに来る頃合いを見計らって注射器からクロロホルムを噴出。世良は留海が息を止め、蘭だけ気絶させたと推理する。
 その後、留海は和香を起こしてバスルームに連れて行って撲殺。バスタオル1枚にした和香の顔にパック、頭にタオルを巻いた後、再びクロロホルムを充満させ、今度は留海自身も気絶して助けが来るのを待っていたのだ。世良の推理を聞いた留海は犯行を否定するが、クロロホルムの小瓶から留海の指紋が検出される。横溝は世良の推理が正しいと考えるが…。その時、携帯で誰かと話していた蘭が世良の推理に意見。蘭が電話で話す相手は新一(コナン)だった…。