事件ファイル

事件ファイル
2007年11月5日(月)放送

 「そして人魚はいなくなった(デジタルリマスター特別編集版)」

 コナンは仕事の依頼を受けた服部平次に誘われ、小五郎、蘭、和葉と共に連絡船に乗って孤島、美国島へ向かう。美国島は人魚伝説が伝わる島で、平次に届いた依頼の手紙には「人魚に殺される…助けてくれ」と震える文字で書かれていたという。その手紙は平次宛だったが、文面の冒頭に「工藤新一様へ」と書かれていたため、平次はコナンに声をかけたのだ。そして、手紙には差出人の門脇沙織の名前と携帯電話の番号が記してあったという。
 平次がその番号に電話をかけたが、誰かが出たがすぐに切れ、その後は何度かけても繋がらなくなったようだ。平次は最初の電話の時、受話器の向こうから波の音と女性のうめき声が聞こえた事を明かす。島に到着後、コナンらは町役場を訪れ、沙織の消息を訊ねる。町の助役は沙織が3日前から行方不明になっていると明かす。助役によれば、近所の人たちは沙織が船で本土に行ったと話しているという。この後、助役は祭りの準備が忙しいとコナンらを追い払う。
 コナンらは仕方なく、沙織が働いていたみやげ物店で話を聞く事に。店の人によれば、島では年に1度、儒艮(ジュゴン)祭りが開催され、沙織は、毎年3本だけ授けてもらえる不老不死のお守り、儒艮の矢を昨年の祭りで授かったという。しかし、沙織はその矢を無くしてしまい、1週間前から人魚に祟られると怯えていた事が明らかになる。この後、人魚の存在を信じる沙織の幼なじみ、奈緒子が現れ、儒艮の矢の由来をコナンらに説明する。
 奈緒子は、人魚の肉を食べて不死の体を授かった命様が念を込めた髪の毛を結わえ付けた儒艮の矢を持つ者は、不老長寿の夢が叶うと語る。この日行われる儒艮祭りの主役で、島の象徴でもある命様は美国神社にいると教えられ、コナンらは神社を訪ねる。そこで、コナンらは命様の曾孫で、沙織の幼なじみでもある神社の巫女、君恵に話を聞く。人魚の伝説を信じない君恵は4日前に沙織と一緒に本土の歯医者へ行ったが、その時も沙織は怯えていたと明かす。
 君恵が話をしていると、寿美という女性が割り込んでくる。寿美は人魚の伝説は本当だと訴える。この後、君恵は儒艮の矢が当たる抽選会の番号札が2枚キャンセルになったと説明し、蘭と和葉にその番号札を渡す。そして夜、儒艮祭りが始まり、命様が長い槍のような物で障子に火を付けると、障子に儒艮の矢の当選番号が現れる。その時、寿美は歓声を上げるが、当選したのは奈緒子、和葉、そして沙織の父、弁蔵の3人。この後、祝いの花火が打ち上げられる中、滝からロープで首を吊された寿美の遺体が発見される。
 そして寿美の通夜中、今度は奈緒子の絞殺死体が砂浜の漁網で発見される。しかも、奈緒子が授かった儒艮の矢は無くなっていた。コナンらは沙織も昨年授かった儒艮の矢を無くした事を気に留める。沙織は殺された寿美と奈緒子と幼なじみで、3人は共に儒艮の矢に執着していた。君恵、漁師の禄郎も3人と幼なじみで、5人は同じ大学に進学。映画研究部に揃って入部した5人は映画「比丘尼物語」を製作し、コンクールで金賞を獲ったという。
 コナンと平次は殺人事件を解くカギは儒艮の矢にあると考え、君恵の家に保管されている番号札の名簿を調べる。その時、今年の名簿が紛失している事が明らかになる。昨年までの名簿を調べるコナンと平次を残し、紛失した今年の名簿捜しを手伝う蘭と和葉は、沙織らしい人影を見かける。平次が調べると、廊下のガラス戸が割られ、カギが外れていた。
 この後、コナンと平次は君恵が倉の方に行ったと聞き、君恵の身を案じて倉のある美国神社の方を眺める。すると、神社からは火の手が上がっていた。美国神社の倉は3年前にも全焼する事件があり、今回も3年前と同じように一体の焼死体が発見される。身につけていたメガネと青い衣服から、焼死体は沙織のものと推測される。しかし、歯型の照合から、沙織ではなく、君恵の遺体だと判明する。未だに沙織の行方は不明のままだ。
そんな折、弁蔵が沙織の矢を百万円で売り払っていた事が判明。一連の事件の犯人として弁蔵への容疑が深まる。だが、コナンは意外な人物を犯人と推理し、平次にだけ告げる。コナンの推理が納得できない平次は、弁蔵の行方を捜す県警の捜索に加わり、和葉と共に山に入る。この後、コナンは神社に島民を集め、小五郎を麻酔銃で眠らせる。その頃、県警が山狩りで捕まえた弁蔵を連れて神社にやってくる。だが、平次と和葉は姿を見せない。コナンは平次たちの事を気にしながらも、命様が座ったのを見届けて推理ショーを始める…。