事件ファイル

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2011年4月2日(土)放送

 「江戸川コナン誘拐事件(デジタルリマスター版)」

 コナンが蘭の家に居候を決め込んでからかなりの月日が経った。この間、何の連絡もよこさない両親に、蘭は不信感を抱きだした。小五郎までもが、阿笠博士に連絡先だけでも聞いたほうがいいと言い出し、コナンは大慌て。こうなっては、コナンの正体がバレるのも時間の問題だ。何とか手を打たねば、とあせるコナン。そこへ妙な女が現れた。女はコナンの母親・江戸川文代と名乗り、コナンをギュッと抱きしめた。「ママと一緒に帰りましょう」という女を突き飛ばし、「誰だおまえは!?」と血相を変えるコナン。だが、「ほったらかしにしていたので、すねてるんですわ」と蘭に名刺を渡し、小五郎と蘭はすっかり信用してしまう。江戸川コナンは、体が小さくなってしまった黒づくめの男たちの組織を欺くために考え出した架空の名前だ。そのコナンに親などいるわけがない。第一、こんなオバさん、見たこともない。とはいえ、蘭と小五郎に正体を明かすわけにもいかず、コナンは女の車に乗り込んだ。
 二人っきりの車内で、女はコナンの本当の母親は日本きっての美人女優だった工藤有希子、父は世界的推理作家・工藤優作、その一人息子・工藤新一がコナンである事を言い当てた。コナンの正体を知っていて誘拐したということは、女は新一に無理やり薬を飲ませて小さな体にした、あの黒づくめの男たちの仲間だろうか。女がコナンに銃を突きつけたスキに、コナンはアクセルを踏み込んで車を急発進させ、交差点に突っ込んだ。混乱に乗じて逃げ出したものの、コナンに帰る家はない。もしこないだのカラオケ殺人事件で新一の名前を使ったことで謎の組織に正体がバレたのだとしたら、蘭に全てを打ち明けても、蘭たちが危険にさらされる。毛利探偵事務所に戻るわけにはいかないのだ。事情を知っている阿笠博士に相談するしかないと、阿笠博士の家に行くが、間一髪で女に捕まり、クロロホルムで眠らされてしまう。
 コナンが意識を取り戻すと、ボロ家のキッチンにロープで縛られて転がされていた。隣室の話し声に気付き、ドアの裂け目から覗くと、女には仲間がいて、コナンを殺さなかったのは、薬の副作用の特例として組織に連れて帰るためだと話している。仲間の男はシルク法度にマントを着け、目がつり上がり、耳が口まで裂けたナイトバロンの奇妙な仮面をつけている。男は、明日の取引相手を始末する代わりに、あの薬を試してみて、同じ効果が現れたら、取引相手もコナンも殺すと言っている。コナンは二人が眠っている間にロープを解き、身を隠した。二人が取引に行っている間に例の薬を探し出すつもりだ。薬の成分が判れば、阿笠博士が元に戻る方法を見つけ出してくれるかもしれない。