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#4552月4日(日)10:25~放送
カンボジア・プノンペン

 今回の配達先はカンボジア。経済成長と貧困が入り混じるこの国で、トランポリンインストラクターとして奮闘する石原舞さん(29)と、東京に住む母・香里さん(57)をつなぐ。就職したスポーツジムでトランポリンと出会い、3年前にカンボジアに移住してインストラクターになった舞さん。母は「今年で30歳。これから先、どこに向かっていくんだろうと心配で…」と、娘を案じている。
 カンボジアの首都・プノンペン市内のアパートで1人暮らしをする舞さん。週に3回、子どもたちにトランポリンを教えているが、自身のスタジオがあるわけではない。レッスンの度に自宅から組み立て式のトランポリンをトゥクトゥクに積み込んで持参し、フットサルコートなどの施設を間借りして教室を開いているのだ。
 学生時代は新体操に打ち込みスポーツインストラクターとなったが、会社の規則に縛られることに悩み、気がつけば笑う事すらできなくなっていたという。そんな舞さんを救ってくれたのが、ジムでトランポリンを楽しむ子どもたちの姿だった。「子どもたちの笑顔が全部忘れさせてくれた」と舞さんは振り返る。
 “自分が笑えたように世界中の子どもたちをトランポリンで笑顔にしてあげたい”…そう思い立った舞さんは、“どうせやるなら、トランポリンが普及していない国々で”とアジア13カ国を回る3か月の旅へ。帰国し、世界の中で生きたいという気持ちが強まったという舞さん。「どの国も素晴らしかったけど、カンボジアが一番ピンときて」3年前、トランポリンとなけなしの貯金3万円を手に、この国へと渡った。
 街の子どもたちにトランポリンを教えるだけでなく、娯楽の少ない郊外の村に住む子どもたちの元へ、重いトランポリンを携え一人で寝台バスやトゥクトゥクを乗り継ぎ、貧しい村やスラムを無償で回っている舞さん。トランポリンを組み立てると子どもたちが待ちきれないように次々と集まって遊び始め、笑顔を弾けさせる。そんな姿に、大人たちにも笑顔が広がる。「たった1日のためじゃ意味がないって言われちゃうこともあるけど、彼らが幸せな一瞬を生きていれば、私がそこに関われるなんて、そんな幸せなことはない」と語る。
 「自分が本当に好きなことで誰かを幸せにしながら生きてみたい」―――夢へと突き進む舞さんに、心配する日本の母から届けられた思いとは?