



このコーナーでは法律監修の石井弁護士が、
“愛”と“法知識”で身近なトラブルを解決します!!

現在弁護士であるが、検事や裁判官(非常勤)を務めたこともあり、法曹全般についての幅広い経験をもつ。「法の番人に気をつけろ」(新潮社)、「泣き寝入りしないための弁護士の知恵」(講談社)などの著書で一般市民向けに法律をわかりやすく解説している。「アイシテル」・「Mother」・「デカワンコ」(いずれも日本テレビ)などのテレビドラマの法律監修も多数手がけている。

私の上司は女性で、私のことを「坊や」と呼び、仕事でミスをすると「男のくせにしっかりしろ!」と怒鳴ります。昨晩は、職場の宴会で無理矢理キスをされました。
男だから我慢しなければならないのでしょうか。

これは立派なセクハラで、我慢する必要は全くありません。その女性のさらに上の上司やセクハラ相談窓口に相談してきちんと対処してもらうべきです。
このように女性から男性に対するセクハラも当然に成立します。セクハラとは、性の違いを理由にした発言や行動で相手に不快感を与える行為全般を意味します。
よく円滑な人間関係を作るためにとか、親しさの表現との弁解が出ますが、判断はあくまでされた側の主観ですので注意が必要です。