このコーナーでは法律監修の石井弁護士が、
“愛”と“法知識”で身近なトラブルを解決します！！
現在弁護士であるが、検事や裁判官（非常勤）を務めたこともあり、法曹全般についての幅広い経験をもつ。「法の番人に気をつけろ」（新潮社）、「泣き寝入りしないための弁護士の知恵」（講談社）などの著書で一般市民向けに法律をわかりやすく解説している。「アイシテル」・「Ｍｏｔｈｅｒ」・「デカワンコ」（いずれも日本テレビ）などのテレビドラマの法律監修も多数手がけている。
【第3話】債務整理
生活費の足しに借りていた消費者金融からの借金が膨らみ返済ができなくなってしまいました。
めぼしい財産もないので自己破産しようと思うのですが、自己破産をすると日常生活にどのような不便が生じるのでしょうか。
破産の手続きが終了するまでの間（半年程度）は、保険会社の外交員や弁護士にはなれないなどの不利益はありますが、普通の市民にはあまり関係のないことですね。
そして戸籍にのることも、選挙権がなくなることも、海外旅行に行けなくなることもありません。
当分の間、クレジットカードが作れなかったり、ローンを組めなくなることはやむを得ないことです。
破産して免責されても過去の税金や養育費の支払いは免れないことにも注意して下さい。