ヘッダー Space 『いつでもクビ切り社会
〜「エイジフリー」の罠』
(森戸英幸、文春新書:2009、4、20)
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著者は1965年千葉県生まれ、上智大学法科大学院教授。(著者が私より若い人の本の場合、つい生まれ年をまず記してしまう傾向があるように、いま感じました。)見た目の硬い印象を裏切る(?)しゃべり口調の語り口で文章が綴られている。雇うときの年齢を問わないエイジフリーの考え方が日本でも法律で広がっているが、本当にエイジフリーを進めるなら定年もなくさなきゃいけない。そしてエイジフリーの利点は、雇われる側だけじゃなくて、雇う側がいつでも従業員の首を切れるということでもある、と。それを受け入れる覚悟が両者にあるのかを、わかりやすく問う書。これまでの“日本式雇用”を全面否定し“欧米式”を無批判に取り入れることをそれとなく批判し、“日本式雇用”の良さを見直すべきでは?と言っているように思えたが。
読み終わって、「あ、これは選挙制度と同じだな」と。ということは、一度やってみて体感してからじゃないと、直らないのだろうなあ。なぜ日本人は、バランス感覚を持たないのか、不思議で仕方がない。民族のDNAか?
・・・なわけ、ないよね。環境か?世間か?

★★★

(2009、9、3読了)
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