番組審議会報告とはProgram council report

「番組審議会」とは、放送法という法律で定められた審議機関のこと。
テレビ局が放送する番組の充実・向上と適正をめざして審議するために設置されています。
讀賣テレビ放送番組審議会 委員は、さまざまな分野の有識者10名で構成されており、
原則として審議会を月1回開催しています。
あなたが知っている番組について話し合っていることもありますので、
ぜひ一度読んでみてください。
いつもとは違った視点でテレビを見るようになれるかもしれません。

※読売テレビの番組は、放送基準にもとづいて製作しています

第622回2021.5.14

5月の番組審議会は、14日(金)に開催されました。

今回の対象番組は、5月1日(土) 12時54分~16時00分に放送された
『カミオト 上方音祭』です。
また2020年度下期の番組種別のほか、
4月に視聴者の皆さまから寄せられた声の概要なども報告されました。


□出席委員
勝田泰久 佐古和枝 北前雅人 藤野可織 小林順二郎
梶山寿子 島尾恵理 白羽弥仁 松尾徳彦 古川綾子

『カミオト 上方音祭』について
委員の皆様から寄せられた主なご意見は以下の通りです。

「GWの昼間、あっという間の3時間だった。
社屋の屋上での場面など迫力があり見入ってしまった。
関西弁の歌のランキングや大阪の駅メロなどの企画も楽しく見られた。
司会の海原やすよともこも大健闘だった」

コロナ下での3時間の生番組。
家族そろって楽しんで見ていただける音楽バラエティ番組として
評価する声をいただきました。

一方で、厳しいご意見も多数いただいています。

「年配の視聴者向けの歌手も出演しているものの、
全体としては若い視聴者向けのテイストは明らか。
視聴者としてシンパシーを抱けないままだった」

アーティストの選定、バラエティ色の打ち出し方など、
幅広い年齢層の方々に楽しんでいただくことの難しさを感じさせられたご指摘です。

「キュウソネコカミのライブハウス企画では
店長の若者に向けてのエールの温かさがリアルに伝わってきた。
一方で高校生とアーティスとのコラボ企画では
高校生の出番も少なく、物足りなかった」

番組では「音楽」を切り口にして、
コロナ下でなかなか以前のような生活を取り戻せない若者たちを応援するため、
アーティストとのコラボ企画がありました。
評価をいただいた企画もあれば、そうでない企画もでてきた結果となりました。

「『名探偵コナン』に関する企画や、
読売テレビのキャラクターのシノビーのコラボ企画があった。
少々長すぎたのではないか。
特にシノビーについては、読売テレビキャラクターであるという説明が
番組中には全くなかった。
知らない人にはなにをやっているのか、さっぱりわからなかっただろう」
「音楽によってエールを」というテーマとのことだったが、
エールを送られた感は薄かった。
エールが向けられる先をもっと表に出してもよかったのではないか。
また内容が豊富である一方で、素材をただ並べただけという印象が強い。
もっと丁寧なつくり込みをしてほしかった」

この番組は、関西ローカル放送ということもあり、
地元・関西のカラーをつよく打ちだした番組となっています。
この点についてのご指摘も。

「『関西』という一点でこれだけの番組が成立したことに改めて驚かされたが、
従来の『関西』のイメージを上書きしただけ、という感は免れない。
できあいの、ステレオタイプの関西像でなく、
新しい関西像を生み出す番組にぜひチャレンジしてほしい」

関西のテレビ局として、
委員の皆様からのエールをいただきました。

『カミオト 上方音祭』について、委員からの主なご意見をご紹介しました。

第621回2021.4

4月の番組審議会は、委員の皆さんから書面にてご意見をいただく形で開催いたしました。

今回の対象番組は
毎週金曜日 19時00分~19時56分 放送の『大阪ほんわかテレビ』です。
委員の皆さんには、参考用として
1月15日放送分を視聴していただきました。

また3月に視聴者の皆さまから寄せられた声なども
委員に報告されました。


□書面参加委員
勝田泰久 佐古和枝 北前雅人 藤野可織 小林順二郎
梶山寿子 島尾恵理 白羽弥 松尾徳彦 古川綾子(新任)

『大阪ほんわかテレビ』について
委員の皆様から寄せられた主なご意見は以下の通りです。

「日ごろ疑問に思いながら、
なかなか知ることができなかった情報を教えてくれる貴重な番組だった。
『知りたい欲求』と『楽しく見られる』ことをともに満たしてくれた」

盛りだくさんな情報エンターテインメント番組という評価を多くいただきました。
かつては日曜の夜に放送されていた『ほんわかテレビ』。
金曜の夜7時という時間帯にあわせた番組のテイストについては、
こんなご意見もありました。

「話題が次々に展開されるスピード感が
視聴者をつなぎとめるのには大事なのだろう。

『軽い』番組と見えながら、
実は知的好奇心を刺激する蘊蓄があちこちにちりばめられ、
家族そろって楽しめる情報番組だと思った」
「放送時間帯の特性からか、
いきなり番組が始まってさまざまな情報が押し寄せてきたのには
驚かされた。
雑多な情報が凝縮されて詰め込まれているところが、
長所にも短所にもなっている」

また、出演者の役割については……

「以前は
『喫茶店のカウンターに集まる常連たちの会話』という番組の世界が
はっきりと打ち出され、わかりやすかった。
今は様々な制約もあるのだろうが、
スタジオ出演者たちの人物設定の説明が十分でない。
大阪らしいユーモアあふれる切り返しや、
番組タイトルにあるような「ほんわか」としたやり取りを見たい気がした。
スタジオトークが情報整理の役割をもっと効率よく果たせたら、
より見やすくなるのではないか」
「事前に打ち合わせをしているはずのレポーターが、
あたかも初見であるかのようにふるまうなどの演出はよくみかけるが、
こういう手法も一考する時期なのではないか。
リポートするものがきちんと情報を調査し、それを報告するといった
真っ当さが必要ではないか。
その意味ではブックオフの買取倉庫のリポートは面白く見られた」

リポーターについて番組担当者は、
「リポーターの反応に関しては、すべてが予定調和というわけではなく、
実際に初見でリポートしていることが多いです。
視聴者に近い目線で物事を紹介できるように心がけていますが、
逆にうまく伝わらなかったり、わざとらしくなっていたりするかもしれません」
としています。

『大阪ほんわかテレビ』について、
委員からの主なご意見をご紹介しました。
  • 2021年度讀賣テレビ放送番組審議会 委員
  • 委員長  勝田泰久   大阪経済大学前理事長
  • 副委員長  佐古和枝   関西外国語大学教授
  • 副委員長  北前雅人   大阪ガス株式会社   顧問
  • 委員  藤野可織   小説家
  • 委員  小林順二郎   国立循環器病研究センター 名誉院長
  • 委員  梶山寿子   ノンフィクション作家
  • 委員  島尾恵理  弁護士
  • 委員  白羽弥仁   映画監督
  • 委員  松尾徳彦   読売新聞大阪本社 執行役員編集局長
  • 委員  古川綾子  上方芸能研究者