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特 集

2018/09/01

特集01

自衛隊に学ぶ防災テクニック

自然災害の脅威を思い知らされた今年の夏。
様々な現場で活躍する自衛隊の姿があった。
長年の経験から培われたノウハウ。
私たちにも実践できる自衛隊流、防災テクニックを教えてもらった。

まずは豪雨から我が家を守る、プロフェッショナルな土嚢の積み方とは?

(第一施設大隊)
「土のうの作り方を説明します。
 土のう袋は裏返しにしてください。」

袋を裏返しにすることで縫い目の強度が増すという。


(第一施設大隊)
「結び目については下側に置いて。
 縫い目は表に出さない。表に出すと土のうの強度が弱まってしまいます。」

土の量は持ち運びやすく、かつ、形を整えやすい6分目から7分目が目安。


続いて土嚢のカタチ作り。レンガや角材など、
硬いもので叩いてしっかり「面」をつくることがポイント。

そして、隣り合う土嚢を上下に重ねて、隙間ができないようにする。

2段目以降も要領は同じだが、1段目のつなぎ目とずらしながら重ねていくことで、
より崩れにくくなるという。

このテクニックで土のうを積めば、水を通さず1か月は持つという。

続いては…
毎年多くの犠牲者が出る水の事故。
実は衣服を着た状態で溺れるケースが多いという。

そこで。

(航空自衛隊 柴田勉 3等空佐)
「水の中に入ってもらってどうなるか。
 まず経験していただいて。」

山本キャスターが衣服を着たまま水に浮く「着衣泳」に挑戦。

(山本隆弥アナウンサー)
「この時点で服に水がしみ込んでいきますので
 入っていくだけで体が引っ張られるような感覚です。」
「腕があまり上がらない。 服が重いので。」
「やっぱり重いです。」

では、どうすれば、水に浮くのか。

(航空自衛隊 柴田勉 3等空佐)
「基本は仰向きですね。」
「肺にしっかりと空気を入れてもらって浮力を作る。」
「手足の力を抜いた状態で 今は手をあげていますがリラックスした状態で浮き身を取る。」
「力を入れてください。こういう風に沈み始めたりしますんで。」

山本キャスターが実践。

(航空自衛隊 柴田勉 3等空佐)
「足も脱力して。」

(海上自衛隊 清水一己 2等海尉)
「手を上にあげてください。そうすると重心が上に来ますから」
(山本隆弥アナウンサー)
「結構腕を上げるんですね。」

あわてずリラックスすれば人間の体は浮くようになっているという。

また、衣服を「浮き輪」代わりにするテクニックも。

(航空自衛隊 柴田勉 3等空佐)
「しっかりと上のボタンを留めていただきます。
 裾を全部出す。」

えり元、裾をしっかりとつかみ。
シャツの内側に空気を入れながら飛び込むと…

(航空自衛隊 柴田勉 3等空佐)
「空気を入れてみてください。」
「入ってますね いいですね。
 先ほどと同じに浮いてみましょう。」

(山本隆弥アナウンサー)
「結構、膨らみましたね。
 後ろに空気が入っているのがわかります。」
 今、僕足ついてません。浮きますね。
 浮き輪をつけて浮いているようなかたちです。
 ずっと浮いてられますね。」

こうした、自衛隊の防災テクニックをまとめた本が今話題に。

その中には、こんなものも。

「ツナ缶、バターをローソク代わりにする方法」

(陸上自衛隊 伊藤孝志 2等陸曹)
「それではまずろうそくの芯をひもを使って準備します。」
「長さは代替7センチくらい。これを綱間の油にしっかりと浸します。」
「浸すのが足りないとよく燃えず煤になってしまいます。」

油が浸透したら、紐の先端部分をねじり、蓋を戻して、火をつけるだけ。

この一缶で1時間ほど燃え続けるという。

バターも同様。紐にたっぷりとバターを塗りつけ。
爪楊枝で開けた穴に紐を差し込めば完成。
この100gのバターで4時間ほど燃え続けるという。

「ブルーシートと新聞紙を寝袋にする方法」

これは簡単。ブルーシートの両端を束ね、ガムテープでとめる。
中に新聞紙を敷きつめれば即席の寝袋が完成。

ブルーシートの保温性と防水性を利用したアイディアだ。

(東部方面衛生隊)
「大丈夫ですか。聞こえますか?」

災害現場では負傷者の治療や搬送を専門とする「衛生科部隊」。

山本キャスターが実践するのは自分より大きい
意識不明の負傷者を搬送するテクニック。

(山本隆弥アナウンサー)
「だめだ。持ち上がらないですね。」

それでは、正しい方法は?

負傷者の右手をあげ、左手を反対側の肩に。
自分の方向に回転させうつぶせの状態に。
左手をあげ 負傷者にまたがり…
上体を起こす。
脇を支えながら正面に回り込み
腰の部分をしっかりつかみ一緒に立ちあがる。

広げた股に自分の右腕を通し、頭におなかを乗せ、もちあげる。

このテクニックを使えば体重56kgの山本キャスターが
68kgの隊員を持ち上げることができるのか。

(山本隆弥アナウンサー)
「立たせた後、右手は腰を持ったまま。
 足を入れます。
 持ち上げられる。一回上がれば簡単ですね。」
「このように運んでいく。」
「教えてもらう前後でこんなに違うのかと。
 体重軽くなりました?」

いざというときの自衛隊。

しかし、自然災害が相次ぐ中、私たちも防災意識を高め
知識をたくわえておくことが重要だ。

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