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特 集

2018/04/21

特集01

日本に根付くか「eスポーツ」

モニターの中で繰り広げられる戦い。

今、世界中が熱狂しているのが
「eスポーツ」
 エレクトロニック・スポーツだ。

対戦型のデジタルゲームで勝敗を競う。
スポーツゲーム、シューティングゲーム、
格闘ゲームなど、様々なジャンルがある。

世界では
賞金総額が20億円を超える大会もあり、
プロのプレイヤーとして
     生計を立てる人たちがいる。

時代の波は、日本にも…。

今年2月、
eスポーツを推進し、
産業化していくことを目的に
日本eスポーツ連合が設立され
プロライセンスの発行を発表した。

これまでも
スポンサー契約を結ぶなど
プロゲーマーとして
    活躍する選手はいたが、
日本国内では
景品表示法など法律の制約で
高額賞金の大会を開くことが難しかった。

そこで、ライセンス制度を導入し
法律的な問題をクリアしようというのだ。
それ以外にも…。

♪日本eスポーツ連合・岡村秀樹会長
「私ども今後JOCへの加盟を
 目指していきたいと思っています。
 将来行われるだろうオリンピックだけでなく、
 国際大会への日本代表の強化選手のリスト化を
 非常に大きなポイントになっている」

2024年に開催される
パリオリンピックでは
eスポーツを正式種目として
採用するか検討されている。

(東京アニメ声優専門学校)
♪授業の様子
「世界大会で優勝する学生は誰だ
 君たちです」

2年前、日本で初めて
eスポーツを学べる
学科を開設した
    東京アニメ声優専門学校。

ここでは、世界で戦う選手や
チームのコーチらを招き
       授業が行われる。

♪学校講師
「頭使いながら2時間練習するのと、
 たのしーって言って6時間は全然違う」
 
他にも、チームの運営や
試合を実況する技術など
将来の目標に合わせて学んでいく。

♪男子学生
「世界一のプレイヤーを目指しています」

♪女子学生
「自分の声で、
 こういうゲームもあるんですよと
 広めたいと思って、MCを目指しています」

♪東京アニメ・声優専門学校
 馬場章教授
「今の子供たちが生まれたときには
 デジタル技術があって、まさに
 デジタルジェネレーション」
「ゲームを通じて自分自身が表現できる。
 ゲームのパフォーマンスを通じて
 自分自身を知ってもらえる。
 そういう世代の子供たちが育っていると思う。」

学生たちが目指すeスポーツの世界。
選手たちはどのような
     生活を送っているのか。

プロeスポーツチーム
デトネーションフォーカスミーを訪ねた。

♪「こんにちは」

出迎えてくれたのは
   チームのオーナー梅崎さん。

♪DetonatioN Gaming 
 CEO 梅崎伸幸さん
「こちらが選手の練習部屋に
        なっています」
案内された
マンションの一室には
パソコンに向かう選手たちの姿が。
 
♪梅崎さん
「だいたい10時間ぐらいですかね、1日。
 ミーティングして、練習試合をやって。
 今は個人練習をやっています。
 毎日ゲームです。これが仕事です。」

 彼らがプレイしているのは
 「eスポーツ」の代表的な戦略ゲームの1つ
 リーグ・オブ・レジェンド。
 今、世界で最も
 プレイヤーが多いゲームでその数、1億人以上。

 ゲームは
 5対5で競うチーム戦。
 10人全員が同時にプレイし、
 相手の陣地にある拠点を破壊することで
 勝敗が決まる。

♪梅崎さん
「これがゲームのマップになるので、
 マグネットを使って自分たちの位置が
 こうあるべきだったよね、という話をよくやっている」

 選手たちは共同生活を通して
  戦術・戦略を深め、
    チーム力を高めていく。

 日本でトップレベルの
 実力を持つ
 ハンドルネーム・セロス選手。
 大黒柱として
     チームを支えている。

DetonatioN  
FocusMe
♪セロス選手(24)
「プロゲーマーは対戦ゲームで
 人に勝つことが仕事なわけですから、
 人に勝てなければバッサリ切られてしまう。」
「体力的にもメンタル的にも、ゲーム以外で何かしら
 ゲームに勝つために必要なゲーム以外のことを
 していることもあります」

 実力本位の厳しい世界。
 さらに
 ゲームを仕事にすることへの
 周囲の心配は大きかったという。

DetonatioN
FocusMe
♪エビ選手
「正直最初はおじいちゃんに
 めちゃくちゃ反対されました」

 活躍が伝わり、
 今では応援してくれている。

 選手たちに
 生活できるだけの
 収入はあるのか聞いてみた。

♪梅崎さん
「私のチームだと、稼いでいる人で、
 月70~80万円稼ぐ人もいれば、
 下の方だと5~6万。
 人気実力がある選手がもらっていく」

 実はここは
 「フルタイム・給与制」を
 導入した日本初の
      eスポーツチーム。
 賞金とは別に、チームから
     給与が出ているのだ。

♪梅崎さん
「スポンサー企業の方々に
 実際に大会に来てもらったり、
 選手たちと会話をしてもらったりとか、
 そういうことをやっていって
 eスポーツの価値が認められてきた。
 投資会社からも出資させてくれという話も
 たくさん来ている。それが何億単位という話できます」

 先週土曜日、セロス選手たちは
 全6チームが所属する
 リーグ・オブ・レジェンドの
 公式リーグ戦を勝ち進み
   決勝にコマを進めていた。

 会場の定員は70人だったが、
 チケットは30秒で完売。
 試合の様子は
  動画サイトでも配信された。

♪実況
「今シーズン全勝という
 圧倒的強さをみせつけました。
 デトネーションフォーカスミー」

♪試合会場
「せろすーーー(歓声)」

チームにはファンもついている。
     
ここで勝てば
 ドイツで開かれる
    世界大会に出場できる。

相手は常にトップを争う
        強豪チームだ。
♪実況
「さぁ始まりました」

 動画サイトの
 合計視聴回数は35万回。
 これがチームに
 スポンサーがつく理由でもある。

 実況と解説がつき
       試合を盛り上げる。


ファンは…


女性ファン
「自分が1人でやっているから
 チームゲーを見るのが楽しい」
男性ファン
「やりこみが違うし、
 考え方が成熟してるし
 練度の高い試合が
     見れるのが魅力かな」

 息つく間もない試合展開に
 会場からは大きな歓声が
          あがった。

♪「おおお!」

 結果は…

♪相手チーム
「やったー」

 見守ったファンの目には
      涙が浮かんでいた。

♪選手の声
「申し訳ないです負けちゃって」

 試合後、
 選手たちは悔しさを飲み込み
 ファンにあいさつ。
 これもプロとしての役目だ。
 
 日本でも盛り上がりを見せ始めたeスポーツ。
 世界の市場規模は
 今年、およそ1000億円となり、
 2021年には
   1800億円に達すると
       予想されている。
(市場調査会社市Newzoo)
 
 これをビジネスチャンスと
 捉えているのは
 ゲーム関連企業だけではない。


 賃貸事業を展開する
       レオパレス21。
 賞金付きのゲーム大会を主催し
    1070人が参加した。
 狙いは、入居を考えている
    若者世代への宣伝効果だ。
 
 株式会社レオパレス21
 執行役員
♪佐々木 竜也氏
「アンケートをとった結果意外とゲームしている
 入居者様が数多く今回こういう形で考えてみました」
「(投資額は?)
 金額はお伝えできないですが、
、投資した金額の10倍ぐらいの効果は出ている」

 「eスポーツ」への
        参入は他にも。
 先月、吉本興業が
 チームの運営やイベント開催などを発表。

 またJリーグは
 今年初めてとなるサッカーゲームの
     eスポーツ大会を開催中。
 優勝すれば、FIFAが主催する
 世界予選の切符を
     手にすることができる。

 日本にもようやく訪れた
 「eスポーツ」の波。
 今後、認知度が高まれば
 ゲームがスポーツとして
 日本社会に根付く日は、近い。

         10分00秒

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