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特 集

2017/06/17

特集01

出発進行!豪華寝台列車トワイライトエクスプレス瑞風 デビュー

 
岡山駅に滑り込んで来たトワイライトエクスプレス瑞風。

最長で山陽・山陰をぐるりと周遊する豪華寝台列車の旅。
4時間限定でカメラの同乗が許された。

午後5時、ダイニングではディナーの準備が始まっていた。

去年の4月、フランス料理店を退職し
瑞風のシェフになるためキッチンクルーに加わった前川さん。

去年8月、
洋食のメニューを考え出した世界のベストレストラン100に選ばれた
レストランハジメの米田シェフから特訓を受けたのだが、
緊張のためか手の震えが止まらなかった。

それが今や、後輩を指導するまでに。
揺れる車内で繊細な料理を再現できるようになっていた。

この日のメインディッシュは…
じっくり火を入れた広島の峠下牛(たおしたぎゅう)。

<キッチンクルー前川和也さん>
「いろいろ訓練をしてようやくしっかりとカタチになってきました。
 楽しくやりたいと思っています」

ちなみに…2013年、豪華寝台列車のさきがけとしてデビューした
クルーズトレインななつ星IN九州。

その料理、メインディッシュは…熊本の芦北牛。フィレ肉の炭火焼。

先月1日に営業開始したJR東日本のトランスイート四季島。
こちらのメインディッシュは…青森、倉石牛(くらいしぎゅう)のロースト。

それぞれ、沿線から選りすぐった食材を沿線の匠たちが腕によりをかけつくった料理。

この日、
トワイライトエクスプレス瑞風にかかわった人たちが乗客として乗り込んでいた。
その中には、和食のメニューを担当した京都の老舗料亭菊乃井の主人、村田氏や、
食をプロデュースした門上氏がいた。

<菊乃井主人 村田吉弘さん>
「細かい料理を列車の中で表現できるかなと心配していたけど、完璧にできているね」

<フードジャーナリスト 門上武司さん>
「最終的にはお客さんに喜んでもらうことが大事ですから
 これだけの料理ができたのは感激ですね」

最終テストに合格…というところか。

優雅なひととき、自然とゲストの顔もほころぶ。が、この裏では…

ベッドメークが始まっていた!

去年10月に入社したサービスクルーの小川さん。
航空会社の客室乗務員を辞め、夢がある仕事だと瑞風に乗り込むことを選んだ。
今年に入ってからは帝国ホテル東京でおもてなしのイロハも学んでいる。

研修の成果を生かすことができるのか!?

<サービスクルー 小川洋平さん>
「一つ一つ丁寧に。発揮できればいいと思っています」

ところで!瑞風の最高級の客室は、ザ・スイート。
リビングにベッドルーム、お湯がこぼれない仕掛けで特許を取得したバスタブまで装備。
最高、1人125万円。

九州をぐるりと1周。ななつ星のデラックススイートA。巨大な展望窓が特徴。
1人最高95万円。

そして、
関東から東北を巡る四季島のスイートは、「和風」でモダンな内装。
ヒノキ風呂まで装備され、1人最高、こちらも95万円。

庶民には、手が出しにくい「走る豪華ホテル」の旅。
そもそも、なぜJR各社は豪華寝台列車を開発し走らせるのか…。

<大和総研 中里幸聖 主任研究員>
「豪華寝台列車の製造価格は何十億と言われていて、
 これだけで採算をとるのはかなり難しい。運行することによって沿線地域を
 盛り上げる効果というのがかなり大きい。人口減少を緩和するというか、
 その地域が活力を生み出すためにも、今回のクルーズトレインは象徴的な案件です」

他にも車両の開発力の維持・向上や廃線の危機にあるローカル路線の有効活用。
さらには社員の士気が高まりサービス力がアップするという。
採算は取れなくてもハードとソフト、両面で大きなメリットが生まれるのだ。

さて、ディナーの後は、ラウンジでの生演奏。
ゲストは心地よい揺れの中グラスを傾ける。

一方、サービスクルーの小川さんは…

<サービスクルー 小川洋平さん>
「献立を覚えています。今まで聞いたことのないものばかりで、パニクッております」

翌日のディナーで提供される和食のメニューを頭に叩き込んでいた。

豪華寝台列車の夜は、こうして更けてゆく…。

本格的なクルーズトレイン時代の幕開けを象徴するトワイライトエクスプレス瑞風。
まもなく・・・出発進行!

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