辛坊が見たオリンピックイヤーに沸く北京
■2008/01/05 
 
  

(辛坊キャスター)
「中国・北京、天安門広場です。きょうは大晦日です。まもなく中国は新しい年、
2008年を迎えようとしています。そして、オリンピックがこの地で開かれます。
この北京、そして中国は、私たちにとって、ただ隣りにある軍事的脅威なのか。
それとも新しい未来を築いていくパートナーなのか。
この1年ウェークアップ!ぷらすでは、
しっかりと変わりゆく中国をお伝えして参ります。」

天安門広場では、
中国各地から来た観光客に混じって、外国人観光客の姿が目立っていた。
続いて、北京最大の繁華街・王府井。

(辛坊キャスター)
「さすがにここへ来て、もう半年ちょっとということで、
新しい年を迎えてオリンピックムードが、
だいぶ街のあちこちで盛り上がってきているのが分かります。」

北京市内はどこへ行っても建設ラッシュ。
建設労働者が中国全土から集まっていた。
街の人は、一体どう感じているのか。

(街の人)
「オリンピックを控えて、北京の人々のマナーが良くなった気がします。」
「オリンピックを見に行きたいけれどチケットが手に入らなくて。」
「中国がたくさんメダルを獲って、子供がすくすくと育つ年になって欲しい。」

北京市郊外では、
オリンピック委員会主催の“新年を祝うイベント”が開催された。
オリンピックイヤーの始まりに立ち会おうと、
地元の若者たちおよそ4000人が集まった。
会場の外には、中に入れなかった市民が大勢詰め掛けていた。

(辛坊キャスター)
「すごい音です。新年を向かえました。オリンピックの年が始まりました。
自分でも何を言ってるのか聞こえないくらいのすご〜い音です。
大歓声がこの会場を包んでおります。一斉に看板が上げられました。」

最後に登場したのは、ジャッキーチェン。
歌っているのは“We Are Ready”という北京五輪のテーマ曲だ。
この大合唱で、北京のオリンピックイヤーが始まった・・・。


 
  

大胆予測!!どうなる2008
■2008/01/05 
 
  

「大胆予測!!どうなる2008」
 
<アバン>

先の見えない年金問題。
値上げ、値上げで、心細い家計。
そして、モタモタする国会。
何やら不透明な今年のニッポン。
私達の生活はどうなるのか。

(日本大学法学部教授・岩井奉信氏)
「2008年の日本というのは、私は分岐点といっていいと思います」

(マーケティングマネージャー・川島蓉子氏)
「本質的なものをその中からきちんと探そうという年になる」

(経済アナリスト・森永卓郎氏)
「もう庶民は見栄を捨てる」

(エコノミスト・吉崎達彦氏)
「七転び八起きって私はいっているんですけど」

クマのツヨシも悩む2008年。
「ウェークアップぷらす」が大胆予測。
キーワードは「悩めるニッポン」。


<本 編>

山口県周南市。
この街にある徳山動物園のお正月、干支のネズミよりも人気があるのは・・・。
マレーグマのツヨシ!!年齢は20歳。人間なら中高年の男盛りだ。
年上の妻に先立たれたツヨシは、今度は何と18歳も年下の
メス・マーヤと去年の暮れに再婚した。
幸せいっぱいの新年を迎えるはずが、お転婆なマーヤに・・これこの通り。

(飼育員・山崎真さん)
「ツヨシの性格で、気が弱くて引っ込み思案。優柔不断だったりしますので
 よく言えば優しいのかもしれません」
 
「こんなはずじゃなかった・・」。
ツヨシは、お正月早々、悩める日々だ。
悩みがつきないのは、この人も。

【どうなる!?政局】

今年も続く、ねじれ国会。
衆院で3分の2を占める議席を守るのか、それとも解散・総選挙か。

(日本大学法学部・岩井奉信教授)
「今のこの“ねじれ”の状況をよく考えてみるとですね、
 自民党あるいは与党が(総選挙で)最大限勝ったとしてもですね
 全く今の状況と変わらない訳ですよね。
 最悪の場合は政権を失う。
 そうそう簡単にですね解散総選挙という話にはなりにくい」

今年最大のイベントは洞爺湖サミット。
実は、日本でサミットが開催される年には、あるジンクスが・・・。
79年の東京サミット。この年、解散・総選挙が行われ、自民党は敗北。
86年の東京サミットの年にも、解散・総選挙があった。
この時自民党は、結党以来の圧勝を納めた。
さらに、93年。
この年も解散・総選挙となったが、自民党は単独過半数を獲得できなかった。
2000年の九州・沖縄サミットの直前には小渕総理が死去。
森総理のもとで行われた解散・総選挙で、自民党は大きく後退した。
つまり、サミットが日本で開かれる年は、必ず解散・総選挙があった。
今年は7月に洞爺湖サミットがあるのだが・・・
 
(日本大学法学部・岩井奉信教授)
「多分この秋くらいというところが解散総選挙の順当な時期だろうといわれています。
 その前提条件というのが何といっても支持率がそこそこにいっているということで、
 その支持率が低迷するということになると来年へ繰り越し、
 あるいは来年9月の満期というところまでズルズルという
 可能性というのは私は以外と高いと思います」

【大胆予測 解散・総選挙はサミット後!?】

一方、世界では各国で大統領選挙が行われ、トップが変わる転換の年だ。

【どうなる!?世界の中の日本】

アメリカでは、いよいよ大統領選挙が行われる。
また、韓国では新しい政権が誕生する。
台湾でも総統選挙が行われ
そして、ロシアでも大統領選挙と、世界各国のトップの顔ぶれが次々と新しくなる年だ。

(双日総合研究所主任エコノミスト・吉崎達彦氏)
「周りがみんなニューフェース・ニューポリシーになっていく中で、
 さあ日本どうするんですかっていうのを大急ぎで考えなきゃいけない。
 外交の基本的なことくらいは、ちゃんと国益重視でピシッと決めてくれと、
 そうでないと本当に(各国から)相手にされなくなる」

【大胆予測 “新しい日本”をアピール!?】

世界経済では、アメリカのサブプライムローン問題を横目に、
今年も、順調に経済成長していきそうなのがBRICs。
ブラジル・ロシア・インド・中国の国々だ。

(BRICs経済研究所・門倉貴史代表)
「BRICsの国々というのは独自の力で
 高い経済成長をするようになっていますのでサブプライムの影響というのは、
 こういった国の場合には非常に小さい。
 非常に大きな人口を抱えた国なんですけど、
 ものすごい勢いで消費が伸びてきますので、
 それが高い経済成長につながっている」
 
中国では、今年、オリンピックを開催。
ロシアでは、2014年に冬季オリンピックを開催することが決まっている。
ブラジルでも、2014年にサッカーワールドカップが開催されるなど、
BRICs各国は、ビッグイベントが続く。

(BRICs経済研究所・門倉貴史代表)
「ブラジル・ロシアについていえば、インフラ投資も
 これから大きく伸びていくということになりますので、
 あらゆる需要が高まってくる。
 日本の側からみますと、やはりアメリカへの依存が低下して、
 インドですとかあるいはブラジル、ロシアそういった今まで日本企業が出遅れていた
 有力新興国への動きが加速してくるんではないかと思います」

【大胆予測 アメリカ離れが進む!?】

一方、国民の生活はといえば、値上げラッシュが続きそうな一年だ。

【どうなる!?生活】

(経済エコノミスト・独協大学経済学部 森永卓郎教授)
「今年おこることっていうのは、物価があがるのに、
 賃金が下がっていくということなんですね。
 いってみれば庶民を直撃する景気後退っていう形になっていくんだと思います。
 庶民の生活はガタガタになってしまうので、
 きちんと生活防衛を考えて2008年を暮らさないとひどいことになる」

厳しい生活が待ち受けていそうな今年、消費者の動向は・・・。

(伊藤忠ファッションシステム マーケティングマネージャー・川島蓉子氏)
「嘘偽りがないこととか、本質的なものをもった物というのが、
 実は大切じゃないかということを今年は考える年になるんじゃないかと。
 買うとなると、絶対ここにこだわるとか、この商品のここがいいということが
 はっきりしていないと買わないようになる」

ツヨシの2008年も、何やら大変そうだ。
お転婆なマーヤに悩むツヨシは、こんなワザで対抗。
その名も「黒ボール」。
そんなツヨシのふるさとは、ミャンマー。
マレーグマは、人間に森林を破壊され、絶滅危惧種となっている。
環境問題を心配しているのは人間だけじゃありません。
ふるさとを離れ、ツヨシだって、がんばってます。


 
  

「命の島」屋久島 岩田公雄がセカンドライフ紀行
■2008/01/05 
 
  

九州本土最南端から南に
およそ70キロに浮かぶ屋久島。
豊かな生態系が息づくこの島が、
世界自然遺産に登録されてから14年。
屋久島に「第二の人生」を求め、
移住してくる人が後を絶たない。
団塊の世代のこの人も
「自分探しの旅」にやってきた!

(読売テレビ解説委員 岩田公雄)
「杉の老木が立ち並ぶ屋久島にやってきました。
こうして立っていても『一月に35日』に雨が降るという
大変雨量の多い島なんでが、空気はさわやかです。
自然の恵みに抱かれているという感じがしますが、
こうした光景を見ていますと、多くの人が
第二の人生を求めてやってくるのも分かるような気がします」

屋久島南部にある平内集落。
住民およそ600人のうち、3分の1以上が
移住してきた人たちだ。

(岩田公雄)
「どうも今日は、岩田でございます」

井上さんも移住者の一人。
建築業に60歳まで従事し、
2年前に東京から移り住んだ。

(岩田公雄)
「自分で収穫したものを食べるというのは
気分いいでしょ?」

今や土いじりが日課となった井上さん。
現在、貯蓄と年金で奥さんと二人暮らしだ。
屋久島の杉を使って建てた家は、
将来の車いす生活を想定したバリアフリー設計だ。

(移住歴2年 井上さん)
「この地を終の棲家と決めるんだということが
まず一番じゃないでしょうか?
ネクタイのない生活はこんなにいいものなのかと
自然体でずっとやれるということですね」

世界自然遺産に登録されて以降、
移住する人が増えてきたため、
屋久島南部の人口は増加傾向にある。
美しい自然に惹かれてやってくる人も多い。
しかしこの自然が今、危機にさらされている。
冬、北西からの風にのって、中国大陸の工場や
車などから排出された汚染物質が、屋久島の木々の
立ち枯れに影響しているという。「越境汚染」だ。

(千葉科学大学 永淵修教授)
「屋久島の西側には(汚染物質の)発生源はない。
東シナ海には発生源がないからむこうの大陸から来ていると」
「屋久島のオゾン(有害な汚染物質)濃度は、
東京の平均値よりも高い濃度で推移している」

越境汚染の影響などの調査に
参加している手塚さんは、埼玉県からの移住者だ。
99年から、衰退の激しい絶滅危惧種のマツの一種を
保護する活動を始めた。
木のデータをとり続け、その数は1000本以上にも及ぶ。

(移住歴23年 手塚賢至さん)
「59番。ちょっと葉っぱが元気がないような気がしますね」

23年前、手塚さんは都会を捨てて
の集落での生活をスタート。
ここで7人の子供を育て上げた。
薪を拾い、いろりで火を起こす
ガスを使わない生活だ。

(手塚さん)
「岩田さん火を起こすの上手ですね」
(岩田公雄)
「そうですか。お墨付きを頂いた」

生活のための水は、
家の裏を流れる川から引いており、
自然の恵みを受けながら生きている。

(移住歴23年 手塚賢至さん)
「水が清い、空気も清い。人間が生きる基本的なものが、
しっかりと無償のものとして与えられている。
僕らは収入も少ないし生活も苦しいので、
教育環境というのは整えてあげられなかった、
屋久島の自然そのものが
子供たちを育ててくれたのではないかと、感謝していますね」

屋久島に自然を求め、都会のしがらみを
断ち切ってやってくる人も多い。
しかし、住むとなるとやはり、
地元とのコミュニケーションも、
大切な要素の一つになる。

(地元の人)
「(移住者は)いざ生活してみると本土と比較する。
ぼくにいわせれば、それはおかしい。
自然がいいということは、田舎なんだから、
物価も高いし、インフラも遅れているという感覚で来るのは当たり前」

(屋久島町役場 移住相談窓口の担当者)
「いろんな考え方や価値観を持っている人がいると思うが、
周りとの付き合いは一番大切なので、
そういうことを考えていただいて」

地元の人と移住者とのコミュニケーションをとりもつ、
大自然からの贈り物がある。
普段は海の中だが、潮が引く前後の
およそ2時間だけ入れる天然の岩風呂。
400年以上前からとして
地元の人に愛され続けてきた。
温泉の掃除には、多くの移住者も参加する。

(移住歴2年 松本さん)
「地元の先人の方がこういう所をつくってくれたので、
この恩恵に授かることができて、ありがたい」       
(岩田公雄)
「波打ち際を見ながら、開放感がありますねえ」
「ここに来たら、最初知らなくても、みんな顔知っていくし…」
(移住歴2年 松本さん)
「昔何をやっていたかは関係ないし、
肩書きは一切ここでは通用しない」
(岩田公雄)
「『私は元何とかだった』と言っちゃうと
 (都会を)引きずっちゃうから
 「裸の付き合いもいいですねえ」(笑)

日本の人口の実に半数以上が
都市部に集中しているという中で、
なぜ離島での田舎暮らしは
これほど人々を惹きつけてやまないのだろうか?