なぜ?中華航空機炎上事故
■2007/08/25 
 
  

就航からわずか5年の最新鋭機が、
駐機場に停止してから炎上するという
信じられない事故が、今週、沖縄・那覇空港でおきました。
幼児を含む乗客157人は、シューターを滑り降りて、次々と脱出。
機長はコックピットの窓から脱出しました。
そして乗員乗客165人全員が脱出した直後。

事故をおこしたのは台湾から到着した中華航空120便です。
那覇空港に着陸後、地上にいた整備士が
大量に燃料が漏れているのを発見し、操縦席に連絡していました。

中華航空といえば、過去に大きな死亡事故を繰り返しています。
94年には名古屋空港で着陸に失敗、264人が死亡。
98年には、台北市近郊の中正国際空港で、
99年にも香港国際空港で相次いで死亡事故を起こしました。
そして2002年には、台湾海峡上空で空中分解し墜落。
乗員乗客225人全員が死亡する大惨事をおこしています。

今回の爆発炎上事故も、あわや大惨事となるところでしたが、
中華航空の趙社長は、国際ルールで定められた90秒以内に
全員の脱出が完了したことを強調しました。

(中華航空・趙国帥社長)
「90秒ではなく60秒だけで全ての乗客と乗員が無事避難できました」

しかし、乗務員の対応について乗客達はこう証言しています。

(乗客)
「お客が騒ぎ出したので、騒ぎ声で乗務員も気づいたという感じだった」
「乗務員は大丈夫といったけど私は早く避難させてといった」
「北京語でも英語でも日本語でも“避難して”という案内はなかった」
「あと1・2分遅かったら死んでたわ」

一方、機長は、事故翌日の記者会見でこう語りました。

(事故機の猶建国機長)
「普段から会社が私達に訓練させてくれたことに感謝します。
 会社の訓練のお陰で必要な措置をとれたことに感謝します」

その中華航空は、会社のイメージ悪化を恐れてか
事故機から社名と会社のマークをペンキで塗りつぶしました。

(記者)「会社のマークを消したのは本当ですか」
(中華航空関係者)「お答えできません」

また、事故の原因が明らかになっていないにも拘わらず、
機長達は台湾総督府に招かれ、賞賛を受けました。

(呂秀蓮副総統)
「あなたがたのお陰で、無事解決できてよかったです」

この様子を地元のテレビ局は、こう伝えています。

(記者)
「機長達は、英雄のように総督府で、喜びを分かち合いました」

乗員乗客全員が脱出できたとはいえ、中華航空の危機管理は万全だったのでしょうか。

(事故調査委員会)
「燃料タンクに破れ目がみつかった。ボルトの頭に突き破られて穴ができている。
 これが燃料漏れのルートとして考えられる」
 
おととい事故調査委員会は、ボルトが燃料タンクを突き破り、
直径2〜3センチの穴が空いていたと調査結果を発表しました。
さらに事故調査委員会は、ボーイング社の航空機で
ボルト脱落による燃料漏れが、海外でも起きていたことも明らかにしました。
構造上の問題なのか、それとも整備ミスなのか。
さらに詳しい調査が行われています。


 
  

警察官のストーカー殺人
■2007/08/25 
 
  

(現場の近所の人は)
「朝から晩までずっといる。その時は3日くらい続けて居た。」

今週、東京・国分寺市のアパートで、立川警察署の友野秀和巡査長が、
飲食店に勤務する佐藤陽子さんを拳銃で殺害し、自殺する事件がありました。
友野巡査長は、事件前日に『ホームレスが寝込んでいる』との通報を受け、
勤務する交番から出かけたまま行方をくらまし、その後、犯行に及んでいました。

友野巡査長と佐藤さんは、去年、佐藤さんが働いていた飲食店で知り合い、
店にたびたび出入りするようになりましたが、
その後、執拗につきまとうなどの“ストーカー行為”を繰り返していました。
友野巡査長と話をしたことがある佐藤さんの知人は…

(佐藤さんの知人は)
「(巡査長の)話を聞くと、自分がどうしても好きでたまらないみたいな。
『3日くらい待っていたこともあるんですよ』みたいな事をいっていたので
それはおかしいでしょ、と話した…」

その後の調べで、友野巡査長は以前、無断で佐藤さんの部屋に侵入していた
可能性があることが分かりました。

さらに事件直前には、『ごめん ともちゃん 訴える』、
『指紋とれば分かるでしょう』といったメールが佐藤さんから送られていて、
警察では、このメールが犯行の引き金になった可能性もあるとの見方を強めています。

勤務中に出かけたまましばらく戻らなかったり、パトロール結果を報告しなかったなど、
問題のある行動をたびたびしていた友野巡査長。
勤務中の警察官が拳銃を使用して起こした今回の事件。
警察組織の管理体制が厳しく問われそうです。

 
  

自民・民主のニューフェイスが生出演
■2007/08/25 
 
  

自民党・丸山和也参議院議員。
弁護士で、テレビ出演により一躍有名となり、政界に進出。
選挙戦では塩川元財務大臣が、ノウハウを教えた。
いわば、後見人である。
民主党・姫井由美子参議院議員。
「姫の虎退治」を合言葉に、
自民党のドン、片山虎之助氏を破った。
ふたりは大きな志を抱いて、国会の門をくぐった。

(自民党 丸山和也参院議員)
「総理より私の方が年上だから、何でも言いますよ」

(民主党 姫井由美子参院議員)
「私に寄せられた期待というのは、
生活者の声、より身近な政治をという思いだと思うんですね」

ふたりのホームページを覗くと・・・
丸山議員の理念は「政治に魂を」。
そして、こんなことが書かれていた。

(丸山議員のホームページより)
「年金のデタラメ、談合、役人の天下り。
長年与党であった自民党にこそ一番の責任があった」

一方、姫井議員は「安心できる生活づくり」を理念に掲げ、
「政権奪取」を目指すとする。
議員バッチを付けて1ヶ月。
ふたりは、新人議員として国会で何を訴え、
どのような政治家を目指すのだろうか?


 
  

迫る!内閣改造 どうなる安倍政権
■2007/08/25 
 
  

今週、インドなどアジア3カ国を訪問した安倍総理。

(安倍首相)
「世界で最も可能性を秘めた2国間関係であると
心から信じている」

総理が留守の間、日本では・・・
自民・公明の与党が、今回の参議院選挙で
なぜ敗北したのか、その原因をまとめた。
自民党は「内閣や党の危機管理能力が欠けていた」と指摘。
連立のパートナー公明党は・・・

(公明党 太田代表)
「敗因の大きな背景となったのが
政策面で安倍政権の改革路線と
有権者の求める改革の優先順位にズレがあったことです」

公然と、安倍総理にこれまでの路線を転換するよう迫った。
そんな中、安倍総理の女房役に頭の痛い問題が浮上した。
塩崎官房長官の事務所の職員が、
自民党支部の政治資金を私的に流用していたのだ。
さらに、内閣改造を意識してか
今月だけで10人の自民党議員が立て続けに
政治資金収支報告書などを訂正した。
自民党の中川幹事長からは、こんな発言も飛び出した。

(自民党 中川幹事長)
「閣僚も自らにルールを課し説明責任を果たす、
そういう態勢をつくるのは大事。
説明責任を果たせない人は
自ら政治責任を取るべきではないか」

内閣改造を控え、「政治とカネ」の問題で、
説明ができない人物は、入閣を辞退すべきだというのだ。
さらに、小泉前総理の「偉大なるイエスマン」が、
人事に注文をつけた。

(自民党 武部前幹事長)
「やっぱり暴れ馬をですね、きちっと使いこなす。
そういう人事を安倍さんもやらないといけませんね」

まさに人心一新を図る、内閣改造・自民党役員人事。
事務次官人事で混乱を招く結果となった
小池防衛大臣の留任はあるのか。
注目される中、きのう口を開いた。

(小池防衛相)
「イージス艦のほか情報(流失)問題で
防衛省内は誰か責任を取ったのか。取っていないと思う」
「私は辞めると言っているのよ」

一方の民主党。
小沢代表は、次の国会の日程が決まっていないことを
皮肉たっぷりに批判した。

(民主党 小沢代表)
「国会がいつ開かれるのか、政府与党も全然当事者能力が
なくなったというか、脳死状態
ボケーとして何にもうんともすんとも言わなくなった」

あさってに迫った内閣改造・自民党役員人事。
どん底の安倍政権はよみがえるのだろうか。

 
  

世界陸上開幕!その裏で、高齢売春婦摘発
■2007/08/25 
 
  

世界陸上大阪大会を前に、先週
国際テロを想定した警備訓練が行われた。

大阪府警は期間中、競技場周辺のほか、市内の繁華街などに
総勢15000人を動因し、警備にあたる。

(警察官)
「世界陸上が開催されるので外国の方が増えると思いますが
 トラブルのないようにお願いします」

しかし、大阪府警に課された問題は
警備だけではなかった・・・

(売春)
「兄ちゃん、遊びにいく?」
(取材班)
「どこへ?」
(売春婦)
「デート」
(取材班)
「乗る?」「乗りました」「行って、行って・・・」

世界陸上を前に摘発された女たち。
昼夜を問わずはびこる売春の実態に迫る。

JRや地下鉄など多くの路線が乗り入れる大阪、天王寺。
天王寺駅は今日からはじまった世界陸上の会場、
長居陸上競技場へ向かう人々の、乗継駅となっており、
多くの人がこの街を訪れる見込みだ。
しかし、この街には別の『カオ』があった。

(取材班)
「今、目の前にいます、2人・・・。」

通りの至るところに立っている女、通称“立ちんぼ”。
40代から50代、決して若いとは言えない
この女たち、目的は売春だ。

(売春婦)
「暑いねぇ、お兄ちゃん。暑い。」「遊びにいく?」
(取材班)
「どこへ?」
(売春婦)
「デート」
(取材班)
「それ悪いことやろ?」
(売春婦)
「あはは。悪いこと?そんなことないよ。
 男と女はラブゲーム・・・」

取材班は売春婦と客が接触する瞬間をとらえた。
女たちの前に次々と停まる車。

(取材)
「そういうことなの、これ?」
「車に乗るんだよ。乗る?」
「乗ります」「乗った・・・」
「Uターンする」「やっぱホテル行くんや」

2人はそのままホテル街へと消えていった。
夜だけでない、家族連れが多い昼間の地下街。
売春婦は午前中から姿を現し、客を探す。

(売春婦)
「遊びに行く?」
(取材班)
「どこへ?」
(売春婦)
「ホテル。」
「安心してください。私、優しいです。」
(取材班)
「どこの国の人?」
(売春婦)
「台湾」

そんな売春婦の1人に話を聞いた。

(売春婦)
「(Q出身は?)チャイナ、福建省」
「結婚して離婚したから日本にきた、子供は1人。」
「たまに2万円でもやる。1万5千円でも、
 ある人は1万円でも」
「ちっちゃい(安い)でしょ?」

昼夜を問わず繰り広げられる売春行為。
地元天王寺では、実は何十年も前から頭を抱えてきた問題なのだ。

(大阪地下街 平 正勝 取締役)
「(売春婦が)店の前をウロウロしてー
 売春婦目当ての男性がやってきて
 間違って一般の若い女性に声をかける
 女性からクレームがつくことが多い」
 警察の指示を受けながら
 巡回を強化するという警戒態勢をとっている」

しかし、各国から選手や要人など、
多くの人々が訪れる世界陸上。
大会を目前に控えた先週、大阪府警がついに動いた。
いつものように客と交渉をまとめ
ホテルに向かう売春婦。
逮捕されたのは55歳、台湾出身の女だった。
売春防止法違反で、7回目の検挙となった容疑者はこう話したという。
「こんな歳でも簡単に金儲けができる」
夜にも売春の勧誘をしたとして52歳の女が逮捕された。
2人とも見返りとして1万5千円を受け取る約束だったという。
11時間にわたって行われた売春婦の一斉摘発。
しかし、捜査員が去ったわずか数時間後、
売春婦たちは同じ場所に姿を現していた。
一方で、今年2月。
大阪市が世界陸上の会場となっている長居公園で、
公園の整備を理由に
ホームレスのテントや小屋の強制撤去を行なった。
しかし、追い出されたホームレスは
一時、自立支援センターへ入所しても、
最大で半年と決められた入所期間を過ぎると
公園などに舞い戻ってしまうのが現状だという。
世界陸上を前に行われた摘発に強制撤去。
警察や行政は大きなイベントが行われるたびに
対策をとってきた。

しかし、イタチごっこの現状が続いており、
根本的な解決には至っていない・・・

(売春婦)
「(Qやめないの?)やめたいよでもやめたお腹すく、それが現実」


 
  

映画「シッコ」〜 アメリカ医療の闇
■2007/08/25 
 
  

ブッシュ大統領を痛烈に批判した映画『華氏911』から3年、
あのマイケル・ムーア監督が、新作『シッコ』で、
今度は、アメリカ医療の闇を、あぶり出した。

(ホワイトハウス担当名物記者 ヘレン 記者)
「アメリカにとって重要な(医療)問題で、
彼が正しく主張しているのを望むし、
大統領選挙の争点になればと思っています」

すでに封切りされたアメリカでは、大ヒットを記録。
映画公開後、大統領選挙の候補者らが、
医療制度改革を掲げ始めるなど、
早くも政治に大きな影響を及ぼしつつある。

日本でも22日、都内で試写会が行われた。

(川田龍平参院議員)
「とても怖いと思いました。
これから日本はあのような(映画のような)
社会になっていくのではないかと」

(大阪府保険医協会 副理事長 中野明弘さん)
「映画を見て、正直言って驚きました。
これはアメリカで起こっている医療というだけでなく、
今、日本に起こりつつあること。
もしかすると10年後の日本の姿なのかも知れない」

映画には、アメリカの医療保険制度に助けられず、
不幸に陥った国民の様々な姿が、映し出される。

この50代の夫婦、夫の方は心臓発作、妻はガンを患い、
その医療費がかさみ、ついに破産。
それまで住んだ家を仕方なく売り、
娘夫婦の家に、引っ越すことになった。

(病気の妻)
「まさかこの米国でこんなこと・・・」

実は、アメリカは、日本やイギリスと違い、
国民皆保険制度を採用していない。
国民はそれぞれが自己責任で、民間の保険会社を選んで加入、
保険料に応じた医療を受けるというのが、一般的だ。

それは、「高い保険料を払えない人は、必要な高度医療を、
受けられない」という、冷たい制度でもある。

(9.11で活躍した救助員)
「俺が死ぬのを待っている。最悪だ。
アメリカがこんな国だとは。裏切られた」

911アメリカ同時多発テロの際、救援活動に従事し、
負傷したアメリカの英雄たちですら、
現在、満足な医療を、受けられていない。

(マイケル・ムーア監督)
「(海外の人たちは)国民保険はなくさないようにすることだよ。
アメリカの方法に従ったらダメだ」

一方、保険会社も、患者を選ぶ。
利益第一主義のため、保険給付を抑えたいのが本音だ。

保険会社が様々な理由をつけて、
ケガをした加入者への支払いを拒んだケース。

(ムーア監督のナレーション)
「ローラは時速70キロで正面衝突、意識を失った。
救急隊員に助け出され救急車で病院へ」

(ローラさん)
「保険会社からの明細書には“事前許可のない救急車の利用には
保険金は下りない”と。一体いつ許可を取ればいいの?」

(保険会社の元担当者)
「保険会社の経費削減をできる人が“優秀な医長”よ。
否認率10%の維持が、至上命令なの。
保険の給付がされないためには、
医師が医療を拒むこと、それが保険会社の得になる」

批判の矛先は、保険の利権をむさぼる政治家へも
向けられる。

(ムーア監督のナレーション)
「製薬会社も議員を買収、
これらがその額だ。この女性も。堂々の最高額は彼(大統領)」

そして極め付きは、グアンタナモ・アメリカ軍基地が登場する、
この場面。この基地の中でのみ、無償で医療を受けられる。
なんと収監中の、アルカイダのメンバーも、医療はタダ。
大半のアメリカ国民とは大きく違い、高待遇なのだ。

(マイケル・ムーア監督)
「911の救助員が、医療を必要としています。
アルカイダと同等のものを・・・」

映画では、国民皆保険制度を導入しているカナダやイギリス、
フランスの例を紹介し、アメリカも学ぶべきだと提言する。

ところで、日本の医療現場はというと、
制度改革により、医療の市場開放が、進みつつある。
私たちは、映画「シッコ」をどう見るべきか?

(大阪府保険医協会 副理事長 中野明弘さん)
「社会保障制度の中に市場原理を導入することは、
お金持ちと貧乏人との間で医療格差が絶対生まれます。
「(現行の)日本の医療制度が本当にいいのか悪いのか、
(映画を)見ていただいて、考えていただきたく思います」