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2018/05/26

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不死鳥の危機 “悪質タックル”指示はあったのか

来年、創立130周年…。
今年度の予算額は2620億円。
小さな国の国家予算と肩を並べ…。
 
おととしには危機管理学部が開設され17学部に。
およそ78000人の生徒数はもちろん、
卒業生が社長になった数も2万人を超え、7年連続日本一。

そんな日本大学の応援歌。
サビの部分が…

<日本大学応援歌:花の精鋭>
♪フェアプレイ 日大
♪フェアプレイ 日大

 <日本大学 大塚吉兵衛 学長>
「被害選手、保護者、関学関係者には謝っても誤りきれない事態。
 お詫びしてもお詫びしきれないと思っております」

5月25日の午後、
緊急会見を開き謝罪した日本大学の大塚学長。 
しかし、原因については、口をつぐんだ。

 <日大アメフト部 宮川泰介選手>
「相手のQBを1プレー目で潰せば出してやると」

 <日大アメフト部 内田正人前監督>
「言ってないと思います」

 <日大アメフト部 井上奨コーチ>
「プレーの中で、おもいっきり行きなさいという意味です」

 あのタックルは、なぜ起こったのか。

<日大 宮川選手の代理人弁護士>
「本人・ご両親ともこの会見が事実についてつまびらかにするだけではなくて、
 むしろ、謝罪の意味が強いという捉え方をしておりますので、
 一言で言うと顔を出さない謝罪はないだろうと顔を出さなくて何が謝罪だ。と」

<日大アメフト部 宮川選手>
「本件によりケガをさせてしまった関西学院大学アメフトのQBの選手、
 そのご家族、関学アメフト部関係者の皆様に大きな被害と多大なる
 ご迷惑をおかけしたことを深く反省しております。
 本当に申し訳ありませんでした」

20歳の学生が顔と実名を公表してまで行った記者会見。
その翌日…

<日大アメフト部 内田前監督>
「関西学院大学アメフトの選手、お母さん、お父さん、誠に申し訳ありませんでした」

<日大アメフト部 井上コーチ>
「あのような形で会見するに至ってしまいました宮川選手、
 家族の方々本当に申し訳ございませんでした」

会見を前監督とコーチが開いた。
しかし、選手の主張とはあまりにも大きな食い違いがあった。

指示はあったのか…

<日大アメフト部 宮川選手>
「井上コーチから監督にお前をどうしたら試合に出せるか聞いたら
 相手のQBを1プレイ目で潰せば出してやると言われた。
 QBを潰しに行くので僕を使ってくださいと言いに行けと言われました」

<日大アメフト部 井上コーチ>
「内田監督から僕にQBをケガさせてこいというような指示はございませんでした。
 私は宮川選手に対しQBを潰してこいと言ったのは事実です。
 潰しに行けというのは、その中にいろんな意味があると思ってまして、
 潰しに行くようなタックルをしに行けとか、
 そのために思いっきりスタートすることとか、最初から自分の闘志を出して
 やることとかいろんな意味が込められていて、それで潰しに行けと言いました」

<記者>
「指示はしていないということでいい?」
<日大アメフト部 井上コーチ>
「はい。ケガを目的とした指示はしていません」

発言は認めたものの、反則プレーの指示を否定。
さらに…

<日大アメフト部 宮川選手>
「相手のQBがケガをして秋の試合に出られなかったら
 こっちの得だろうと言われた」

<日大アメフト部 井上コーチ>
「その発言とか、要は、僕が過激な…なんて言うんですか、
 過激な表現になってしまったと。彼に対して僕は闘争心を
 植え付けたかったんですけど」

あくまでも、宮川選手が間違って解釈したと主張。一方…。

<日大アメフト部 内田前監督>
「タックルをしろ…というようなことを信じていただけないと思いますが
 私からの指示ではございません」

 内田前監督は“指示は自分からのものではない”と否定した。

<記者>
「内田監督は具体的な指示はコーチを通じて選手に?」
<日大アメフト部 宮川選手>
「その場合が多いです」
<記者>
「そもそもの指示も内田監督の指示と認識?」
<日大アメフト部 宮川選手>
「僕はそう認識していました」

 日大アメフト部の関係者は部内の指示系統についてこう話す。

<日大アメフト部関係者>
「内田監督は基本的には選手をあまり指導しない。
 極論を言ってしまうと天の声見たいな感で…」

指示は、いつもコーチを通して行っていたという。
しかし!

<日大アメフト部 宮川選手>
「私は監督に対して、直接相手のQBを潰すので使ってくださいと伝えました。
 監督からは、やらなきゃ意味ないよと言われました」

監督も、悪質なタックルの指示を認識していた可能性があるのだ。

<日大アメフト部 内田前監督>
「彼が何を言っているか正直わかりませんでした。」
<記者>
「やらなきゃ意味ないよ。は、何を意味している?」
<日大アメフト部 内田前監督>
「私、そのお言葉、本当に申し訳ありませんが、言ってないと思います」

去年、関学と対戦した大学日本一を決める「甲子園ボウル」にも出場。
日大の中心選手の1人として活躍。
日本代表にも選ばれていた宮川選手。

<日大アメフト部 宮川選手>
「5月4日。練習前に監督は、日本代表に行ってはダメだよと。
 アメリカンフットボール大学世界選手権の日本代表を辞退するよう言われました」

選手にとって最高の名誉とも言える日本代表の座を辞退するよう迫られ、
問題の試合の3日前から練習にも参加させてもらえなかった。

食い違いはここにも…

<日大アメフト部 井上コーチ>
「彼すごく優しい子でもう少し上のレベルとか、
 技術的にも成長がとまっているなと思っていて、中身の部分、
 要は、闘争心とか、心を育てるために2日前に練習させなかったり
 そういうことがありました」

<日大アメフト部 内田前監督>
「オールスターの件は、あの時点で宮川くんは参加しないという
 話にはなっていなかった」

試合前の映像…
チームが一列に並ぶ中、1人のコーチが宮川選手の所にだけ歩み寄るシーンが。
反則行為を行うことについて確認が行われたのだろうか。

<日大アメフト部 宮川選手>
「試合前の整列の時に井上コーチが近づいてきて、
 出来ませんじゃすまされないぞ、わかってるなと念を押されました」

宮川選手の主張が真実なら精神的なプレッシャーを受けたことで
悪質なタックルに及んだと言える。

週刊誌によると試合直後、内田前監督は、こう話している。

<週刊文春音声>
「だけどやっぱり、僕、相当プレッシャーかけてるから。
「宮川でも、全部、ディフェンスでも。それが反則であるっていうのであれば
 僕の責任だし。そういう風に持っていってるからこんなこと言っちゃ悪いんだけど、
 宮川はよくやったと思いますよ。もっといじめますけどね。
 だけど、そうじゃなかったら、関学みたいなチームに勝てないでしょ。
 だから、そろそろ良くなるんじゃないですかね、宮川。
 法律的には良くないかもしれないけど、そうでしょ」

<日大アメフト部 内田前監督>
「あの時は正直言いまして宮川選手の資格没収という
 大きなペナルティがありましたので、選手が言われるより批判は僕が受けようと
 選手を守らなくてはいけないというのが僕が第一に思ったことです」

弁明に終始した会見。
こんな一幕も…。

<会見での広報担当者>
「このままやっているとキリがないし同じ質問なんでこれで会見の質問は終わります」
<記者>
「違う質問します」
「納得していないから同じ質問になるんじゃないですか?」

会見を終了させようとする日大の広報担当者。
こんな言葉まで…。

<記者>
「この会見は、みんな見ていますよ」
<広報担当者>
「見てても見てなくてもいいんですけど、みんな同じ質問で迷惑ですから」

見てても見てなくてもいいと発言。

<記者>
「じゃあ監督…」
<広報担当者>
「しゃべらないでください!」
<記者>
「すいません、
 司会者のあなたの発言でいま日大のブランドが落ちてしまうかもしれないので」
<広報担当者>
「それは落ちません!」

<日大アメフト部 宮川選手>
「そもそも指示があったにしろ、やってしまったのは私なわけで、
 人のせいにするわけではなくやってしまった事実がある以上、
 私が反省すべき点だと思っています。
 アメリカンフットボールを今後続けて行く権利はないと思ってますし、
 この先、アメリカンフットボールをするつもりもありません」

<日大アメフト部員の父母>
「大学の対応には憤りを覚えたとしか言いようがないです。
 個人的には宮川選手の発言が正しいのではないかと。
 私が聞いた範囲では“指示があった”と」

日大はおととい2度目となる回答書を関学に提出。
従来の主張通り、“監督らの指示はなかった”などと
記されているという。

食い違う言い分。選手と指導者どちらの主張が正しいのか。
そして、大学が守るべきは、何なのか。

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