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2018/05/19

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トランプ大統領の思惑に世界は…

(トランプ大統領) 
「コングラッチュレーション」

トランプ大統領が開けたパンドラの箱。
それは、聖地・エルサレムを巡る問題だ。

反発はすぐに表面化した。

(川上記者)
「衝突がはじまりました」

今週月曜日、エルサレムで行われた
アメリカ大使館の開設式典。
トランプ大統領の長女で、ユダヤ教徒のイバンカ補佐官、
夫のクシュナー上級顧問らが出席した。

(トランプ大統領) 
「きょう我々は正式に米大使館を
 エルサレムに開設する。おめでとう」

大統領はビデオ演説で祝意を表した。
しかし、大使館の外では…
移転に抗議する集会が開かれ、
イスラエルの治安部隊が出動する騒ぎに。
抗議デモは各地で行われ、治安部隊との衝突に発展。
これまでに60人以上が死亡している。争いの原因は、この地が持つ特殊性にある。

エルサレムは、ユダヤ教、キリスト教、
イスラム教、3つの宗教の聖地。
70年前に国連で「国際的な管理下に置く」と決議されたが、
現在はイスラエルの占領下にある。
中東和平交渉ではユダヤ人国家のイスラエルとイスラム教徒のパレスチナ側が、
長年にわたり帰属を争っている。
紆余曲折を経ながら微妙なバランスの上で均衡が保たれてきた。
そこに割って入ったのがトランプ大統領だ。
 
(トランプ大統領・去年12月)
「エルサレムをイスラエルの
 首都だと正式に認めるときだと判断した」

エルサレムをイスラエルの首都と認定。
大使館移転はその象徴となり、いわば「パンドラの箱」を開けたことになる。
なぜ、この時期に、この決断を下したのだろうか?

その理由は、アメリカ国内にあった…。

(賛美歌)

南部バージニア州。
数千人が一度に礼拝できる「メガチャーチ」には、
「福音派」と呼ばれるキリスト教徒たちが集まっていた。

(福音派・ファルウェル牧師)
「神の言葉によればエルサレムは非常に特別な場所だ」
「我々はイスラエルを祝福する必要があると
 神の言葉が書かれている」

聖書の言葉を厳格に守ることを教えの柱とする福音派。
聖書には「神がイスラエルの地をユダヤ人に与えた」と解釈できる記述がある。
そのため、エルサレムの地をユダヤ人国家のイスラエルが
統治していることが重要と考えているのだ。

この「福音派」は、アメリカ国民のおよそ3割を占め、
その動向が選挙結果を左右するとも言われている。

(トランプ大統領)
「我々は福音派を支え、皆さんの権利を守る」

2016年の大統領選でトランプ大統領は
「福音派」の8割から支持を獲得。
当時、公約として掲げていたのが、エルサレムへの大使館の移転だった。
トランプ大統領は11月の中間選挙を見据え支持者堅めを優先させた形だ。

一方、外交の成果が期待される北朝鮮との交渉に今週、変化が。
 
北朝鮮は南北首脳会談後、
初めてとなる韓国との閣僚級会談を当日になって一方的にキャンセル。
その理由としてあげたのが11日から始まった、米韓空軍による合同演習だった。
融和ムードから一転突然態度を硬化させた北朝鮮。

矛先はアメリカにも。

(朝鮮中央通信)
「アメリカも、米朝首脳会談の運命について熟考すべきだ」

来月12日に予定されている米朝首脳会談を
中止する可能性までちらつかせた。

専門家は・・・

(龍谷大学 李相哲教授)
「これは北朝鮮の常とう手段。
 いつものやり方。もっと有利な条件をもって
 米朝首脳会談にのぞみたいと」

さらに、北朝鮮外務省の第一次官が、
核放棄のプロセスを先に行い
その後に見返りを与える、いわゆる「リビア方式」に激しく反発。

(金桂官第一次官)
「一方的な核放棄だけを強要しようとするならば
 米朝首脳会談に応じるか再考せざるをえない」

これに対し、おととい、トランプ大統領は…

(トランプ大統領)
「北朝鮮を考える時、我々はリビア方式を
 全く考えていない」

また、会談が行われれば
北朝鮮の体制を保証する方針を初めて明言した。

(龍谷大学 李相哲教授)
「北朝鮮の理不尽な要求はこれからも続くと思う。
 アメリカが一部条件を下げて会談に
 突入するのではないか」

首脳会談まで一か月を切り、米朝の主導権争いは日に日に激しさを増している。

NEWS04

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