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2017/12/23

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新幹線初の重大インシデント 「のぞみ」の台車に亀裂

12月11日午後1時33分
定刻通り博多駅を東京に向け発車した、のぞみ34号。

いつものように安全で快適な旅のはずだった。

しかし!

(客室乗務員)
「焦げたようなにおいがする」

小倉駅を発車した際、
客室乗務員が最初の異変、異臭に気付いた。

さらに!
 
(乗客)
「車内にモヤがかかっている」

福山駅と岡山駅の間を走行中
13号車にはモヤが立ち込めていた。

博多駅を出てから1時間42分後、岡山駅に到着。
“異変”に対処するためJR西日本の保守担当者が乗車し
そこで、3つ目の異変「異音」を確認。
次のような趣旨の進言をした。

(保守担当)
「次に止まったところで点検した方がいい。」

運行をコントロールする東京指令所は、
異臭や異音の報告を受けるも臭いの程度が弱く音も断続的だったことから…。

(指令所)
「走行に支障するような音ではない」

運行の継続を指示。進言は結果的に黙殺された。
そして。

(リポート)
「速いです。」

車両の異変に気付きながらもダイヤ通りの運行は続いた。
岡山駅を発車したのぞみは最高速度に達していた。

(JR西日本 森川本部長)
「山陽区は300キロです。」

(記者)
「山陽(新幹線)は300キロMaxを出している?」

「そうです。列車自体(の運行)は遅れなく運行しております。」

異変への対処より「ダイヤ通りの運行」を優先したのか…。

のぞみ34号は
定刻の午後4時1分、新大阪駅に到着。
運行はJR西日本からJR東海へと引き継がれた。

新幹線は営業区間によって運行会社が異なる。
博多駅から新大阪駅までの区間はJR西日本が担当。
新大阪から東京駅まではJR東海が担当する。

ここでも問題が。

(JR東海社長)
「走行に問題なしという引継ぎが
 前提でスタートしていますから新大阪で床下点検をしていただきたかった」

一方、JR西日本は…

(JR西日本 森川本部長)
「今調査をしているところです。
 申し訳ないですがご容赦願いたい。」

新大阪駅でも何の対処もなされなかったのぞみ34号。

京都駅を出発したところで4度目の異変=異臭が確認される。

指令員は、次に停車する名古屋駅での点検を指示した。

そこで発見されたのは13号車の台車の亀裂。
継手の変色。
さらにモーターと車輪をつなぐギアボックス付近の油の付着。

鋼鉄でできた台車枠に14センチの亀裂が入っており
あと3センチで破断するところだった。

小倉。岡山。京都。
異変は見過ごされ博多を出発して3時間20分後、のぞみ34号はようやく止まった。

(JR西日本社長)
「列車の走行を継続させたことに
 大変大きな課題があったと重く受け止めている。
 ダイヤ優先ではなかったと信じている」

台車に亀裂が発生したことについて専門家は。

(日本大学 綱島教授)
「基本的には鋼製の部材でできており
 長時間の運用に耐えられるよう設計されている。
 亀裂が入ったことには疑問がある。
 今回は不幸中の幸いだった。
 走行を続けているとさらに大きな亀裂が入ってきます。
 それによりより大きな脱線の可能性もある」

異変への対処はどうすべきだったのか?

(工学院大学 曽根教授)
「小倉の段階で異常があると知った以上は
 もっと早く速やかに調べるべきだった。
 名古屋で止められたのはまさにラッキーだった。」

専門家が口を揃えて話した「不幸中の幸い」。
鉄道事業者としての安全意識が問われている。

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