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2018/04/21

NEWS01

4時間の日米首脳会談 その成果は?

2日間にわたるトランプ大統領との首脳会談を終え、
きのう帰国した安倍総理と昭恵夫人。

アメリカ・フロリダでは
大統領所有のゴルフ場でのラウンドを含め、
4度にわたり会談を持った。

(安倍首相)
「ドナルド、あなたの言葉はマーララーゴで過ごした素晴らしい思い出とともに
 今なお私の胸に刻まれています」

信頼関係を深めてきたこの2人。
国内の政権運営で今、お互い困難な状況にあることも共通している。

安倍総理の足元では…

(財務省 福田事務次官)
「あんな発言をしたことはない」

森友・日報・加計問題に続き、
政権に追い打ちをかける財務事務次官のセクハラ問題。

日曜日に発表されたNNNの世論調査によると
安倍内閣の支持率は26.7%
第2次安倍政権発足以来、最低にまで落ち込んだ。

一方のトランプ大統領。
ロシア疑惑の捜査や女性スキャンダルで
こちらも相変わらずの逆風にさらされている。
ただ、支持率が下げ止まらない安倍総理に対し、
トランプ大統領の支持率は
最新の世論調査で40%と下げ止まりの傾向にあるという。

今回の訪米を支持率反転のきっかけとするべく臨んだ日米首脳会談。
テーマは「北朝鮮問題」と「通商問題」だ。

(記者リポート)
「トランプ大統領と安倍総理がプレーをしている様子を
 NNNのカメラが捉えています」

一方こちらは、公の場で久しぶりに笑顔を見せる昭恵夫人。

(現場のアナウンス)
「みなさん、日本のファーストレディ、安倍昭恵さんです!」

地元のコミュニティスクールを訪問、大歓迎を受けご満悦の様子。

(安倍昭恵夫人)
「緊張するわぁ」

作っているのは、巻きずしなのだが…。

(安倍昭恵夫人)
「失敗しちゃった」

こちらは失敗を許されない。それは。

(安倍首相)
「拉致問題が解決に向かって進んでいく、
 歴史的な会談となることを期待しています」

安倍総理が強く要望したのは、
6月上旬までに行われる予定の米朝首脳会談で、
キム委員長に直接、拉致問題を提起すること。

(トランプ大統領) 
「われわれは拉致問題を取り上げるだろう、
 今まさに話し合う時で解決すべき時だ」

さらに、日本を射程に入れる短距離・中距離ミサイルの廃棄をもとめるよう念押しした。
また非核化にむけ、最大限の努力を維持することでも一致した。

強い働きかけの背景には、
日本が「置き去り」にされるのでは、との懸念がある。

(トランプ大統領)
「北朝鮮とかなり高いレベルでの直接交渉を始めている」

トランプ大統領は、CIA中央情報局のポンぺオ長官を、
4月初旬極秘に訪朝させ、キム委員長と会談させた。
次の国務長官に指名されているポンペオ氏に
首脳会談に向けた地ならしをさせているのだ。

朝鮮半島情勢に詳しい専門家は、
ポンペオ氏と北朝鮮とを水面下で仲介しているのは、韓国だと指摘する。

(神戸大学大学院国際協力研究科 木村幹 教授)
「CIA長官が(平壌に)飛ぶときに、
 韓国の国家情報院から情報をもらい一定の手助けを受けるというのは、
 むしろ当然だと思いますので、
 おそらく韓国に仲介を依頼し、
 韓国経由でわざわざ平壌に飛ぶという選択をした」

一方で、ポンペオ氏の訪朝は、
日本には事前に知らされていなかったとみる。

(神戸大学大学院国際協力研究科 木村幹 教授)
「アメリカは日本ではなくて韓国を信用し、
 韓国に任せるという選択をした」

(トランプ大統領)
「金正恩委員長と朝鮮半島の非核化にむけて
 数週間で会うことになるだろう」

トランプ大統領は、米朝首脳会談の開催地について、
アメリカ以外の5か所に絞ったと述べた。
その一方・・・

(トランプ大統領)
「会談に成果がなければ席を立たせて頂く」

と、北朝鮮をけん制。
帰国を待ち望む、日本の拉致被害者家族はー。
 
(拉致被害者家族会 飯塚繁雄 代表
「日本人を帰すという確約を取ってもらいたい」

来週には韓国、その数週間後にはアメリカが
キム委員長と会談する予定だ。
しかし日本はトランプ大統領を通じて影響力を行使する、
 ”米国頼み”なのが現状だ。

(神戸大学大学院国際協力研究科 木村幹 教授)
「日本は完全に出遅れてしまっている」

専門家は、日本の外交に誤算があったのではないかと指摘する。

(神戸大学大学院国際協力研究科 木村幹 教授)
「誤算は大きく2つ。
 こんなに早く事態が動くとは誰も思ってもいなかったということ。
 韓国と北朝鮮の間で首脳会談の最終のつめに入っている段階で
 アメリカに飛んだのはタイミングとして遅すぎました。
 2つ目は日米間の紐帯を大きく見すぎていた。
 アメリカは東アジア政策において
 まず韓国ではなくて 日本に話をしてくる信じ込んでいたいうのが
 誤算、間違い。 
 韓国の影響力を低く見ていたといってもいい。
 (日本は)拉致問題や核の問題で韓国も使うべきだったと思う」

日本は、もはや蚊帳の外にあるという見方だ。
実際はどうなのか。

(安倍総理大臣)
「我が国としてはTPPが日米両国にとって最善と考えており、
 この立場を踏まえた上で議論に臨んでまいりたいと考えています」

(トランプ大統領)
「私はTPPに復帰するつもりはありません」

深い溝。
さらに、トランプ大統領は…

(トランプ大統領)
「アメリカは、日本に対し大きな赤字を抱えています。
 これは、690億ドルから1000億ドルに至るものです。
 そうした中、1対1の日本とのディール、
 FTAについて交渉を進めていくつもりです」

2国間の枠組みであるFTA=
自由貿易協定を結びたいと表明したのだ。

その裏には、
安全保障などでの強い立場を生かし「自国の主張を通す」。
そんな思惑が透けて見える。
そー考えれば…

(トランプ大統領)
「我々は拉致問題を米朝首脳会談で取り上げるだろう。」

アマーイ発言にも納得がいく。
さすが元ビジネスマン、これがトランプ流の取引なのか。

(安倍総理大臣)
「日本の鉄鋼やアルミが米国の安全保障に悪影響を与えることはなく、
 むしろ高品質で多くが代替困難な日本製品は、
 米国の産業や雇用にも多大に貢献しているというのが、
 我が国の立場であります」

日本製の鉄鋼とアルミにかけられている追加関税の解除を求めれば…。

(トランプ大統領)
「多くの国と交渉していくことになりますが、
 アメリカに対して数十億ドルの収入に繋がります」

どこ吹く風。
そもそも、輸入制限をかけたのは日本を2国間協議に誘う手段なのかもしれない。

(トランプ大統領の就任式)
「アメリカン ファースト」

(安倍総理大臣)
「今回トランプ大統領と自由で
 公正かつ総合的な貿易取引のための協議を
 開始することで合意しました」

中間選挙を控えたトランプ大統領の狙いは、日本との2国間協議。

一方、国内でゴタゴタが続く安倍総理は
アメリカをTPPに復帰させ政権浮揚のきっかけにしたい。

北朝鮮問題と通商問題。
トランプ大統領のアメとムチを目の当たりにして。
安倍総理は今、何を思うのか。

          




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