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2017/12/02

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相次ぐ木造漂流船のワケ 北朝鮮の「冬季漁獲戦闘」

おとといウェークアップ!ぷらすの
カメラが向かったのは秋田県男鹿半島。

「あちらですね。波が高い海岸なんですけど、
木造船が打ち上げられています」

今週日曜日、沖合で漂流しているのが見つかり
その後、打ち上げられた。
全長は、およそ14メートル。
スクリューの羽根や舵がなくなっていた。

(ディレクター)
「木でできているんですけど頑丈な木ですね。
 船首にはタイヤのゴムが杭で打たれて
 接岸するときのクッションの役目になってるのでしょうか。
 手作り感満載ですね。」
 「中を見たいと思います。
 こんな風になっているんですね。」

甲板には救命胴衣や漁具などが散乱していた。
船内からは一部白骨化した8人の遺体が見つかった。

(ディレクター)
「箱のままハングルが書かれたタバコのカートンの箱ですね。
 ズボンです。ベルトしてます」

司法解剖の結果、
死因は2人が溺死とみられ、ほかの6人は不明。
所持品の中には北朝鮮の紙幣と手帳があったという。

生活をしていたであろう船内へ。

(ディレクター)
「すごい油のにおいがします。
 重油ですね。油臭い臭いが漂っています」

ロープや生活用品などが散乱。

乗組員はここで何を思いながら息絶えたのだろうか。

先月から日本海の沿岸に相次いで漂着している木造船。
先週、秋田県由利本荘市では
イカを積んだ木造船が漂着。
男性8人が乗っており北朝鮮から来た」と話した。

また今週、石川県の珠洲市沖や青森県佐井村でも
相次いで木造船が見つかった。
 
(カメラマン)
「船上には数名の人影が見えます」

さらに今週水曜日には
北海道松前町沖で10人が乗る北朝鮮の木造船が確認され、
翌日、第一管区海上保安本部が立ち入り検査。

調べに対し乗組員はこう語ったという。

(乗組員)
「1か月前に舵が壊れて漂流状態にあった」

実は、こうした朝鮮半島から流れ着いたとみられる木造船は
先月だけで28隻も確認されている。

なぜ今これほど増えているのか?

(聖学院大学 宮本悟教授)
「2013年から北朝鮮で推進されてきた
 水産業拡大政策が背景にあると思います。
漁業の計画が作られているわけです。
今、達成のためにみんな必死で冬の海に乗り出し(漁を)やっている」

これは先月7日の労働新聞。
北朝鮮ではこうした冬の漁業を
「冬季漁獲戦闘」と称し積極的に漁に出るよう呼び掛けている。

だが、今年は悪天候も重なり 船が相次いで遭難。
北西の季節風に流され日本に漂着しているというのだ。
       
これは北朝鮮の対外宣伝サイトで公開された
「冬季漁獲戦闘」の様子だ。

軽快なメロディに合わせミサイル、海鳥と漁船がコラージュ。
映像の印象とは裏腹に 漁では多くの命が危険にさらされているのだ。

そんな北朝鮮の冬季漁獲戦闘は
日本の水産業にも影響を及ぼしている。


(ディレクター)
「石川県の小木漁港に来ています。
 漁から帰ってきた船が今、水揚げ作業に入っています。」

次々と運ばれる冷凍のイカ。
港からおよそ900キロ離れた
水深が浅い武蔵堆と呼ばれる漁場で水揚げされたものだ。

例年この時期、こちらの漁港の船は
武蔵堆ではなく近場の大和堆でイカを獲っていたというのだが、
なぜ今年、場所を変えたのか?

(小木漁港 土坂晶一船長)
「やはり漁ができないから。大和
堆では北朝鮮の船がたくさんいて、
やるところがない

近年、日本の排他的経済水域内にある大和堆で
北朝鮮から来たと見られる木造船が急増。
今年は数が多く、ピーク時には600隻を超えていたという。
木造船は日本で制限されている“流し網漁”と呼ばれる漁法でイカを乱獲。
小木漁港ではシーズンが始まった今年7月
漁獲量が去年に比べて4割減少した。さらに…。

(小木漁港 土坂晶一船長)
「(大和堆では)今も転覆、遭難した船が浮いている。
裏返って所々に。北西の風が吹けば日本に流れ着くと思う」

荒れた日本海で強行される北朝鮮の冬季漁獲戦闘。
その裏にどんな思惑があるのだろうか。

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