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2017/12/02

NEWS01

75日間の沈黙破り 北朝鮮がミサイル発射

今週水曜日、
北朝鮮が2か月半の沈黙を破り、
新型のICBM
大陸間弾道ミサイルを発射した。

おととい公開された映像。
発射前、格納庫なのか、
ミサイルを積んだ
移動式発射台が置かれている。
そばにいるのは金正恩委員長。
屋外に移動する際、金委員長自ら手を添える姿が。
その力の入れようがわかる。

暗闇の中、打ち上げ場所へ。

カウントダウンに合わせて
心臓の鼓動のような効果音をぶせる演出も。
そして―。

ミサイルはオレンジ色の炎を噴きながら上昇。

発射から数分後
1段目のロケットが切り離された。

ミサイル発射の様子を写した48枚の写真も公開。
成功の瞬間なのか
右手でガッツポーズする金委員長。
タバコを片手に満面の笑みだ。

もろ手をあげて喜ぶ兵士たち。

この時、金委員長はこう話したという。

(金正恩委員長)
「新しく開発した火星15型の発射に
 初回で成功したことに喜びを禁じ得ない。
 満足の上に大満足だ」

北朝鮮の国営テレビは「重大報道」と銘打ち、
ミサイル発射の“成功”を伝えた。

(朝鮮中央テレビ)
「新型ICBM「火星15型」の
 試験発射が成功した」

「火星15型」は午前3時すぎ
平壌の北30キロに位置する平城から発射された。
角度を上げ、高く打ち上げるロフテッド軌道で
高度およそ4500キロに到達。
過去最高の高さだ。
その後、およそ950キロ離れた日本の排他的経済水域内に落下した。

アメリカの軍事専門家・デービット氏によると、
通常の角度で発射した場合
7月に発射された「火星14型」の射程1万キロを大きく越え、
1万3000キロに達すると分析。
これまでで最も長い飛距離で、
首都ワシントンを含め
アメリカ全土が射程に入るという。

(朝鮮中央テレビ)
「火星15型は、
 アメリカ本土全域を打撃できる
 超大型重量級で核弾頭装着可能な大陸間弾道ミサイルで、
 最も威力がある大陸間弾道ミサイルだ」

金委員長は
発射の成功を見届けるとこう宣言した。

(金正恩委員長) 
「ようやく国家核武力が完成し
 歴史的偉業が実現した」

事前通告なしのミサイル発射。
落下したのは青森の西の沖合およそ250キロ付近。
これは落下時刻に新潟市を走っていた車のドライブレコーダーの映像。

(運転手)
「なんだあれ」

光る飛翔体が空から落ちていく様子がとらえられていた。

青森県によると
当時、日本海では27隻の漁船が操業。
被害はなかったが漁師からは不安の声も。

(青森の漁師)
「もうどうにもこうにもならないでしょ
 どこに飛んでくるか全然わからないんだから」

(青森の漁師)
「やっぱり恐ろしいね やっぱりねほ
 とんど日本海に向けて発射するから」

未明から対応に追われた安倍総理は―

(安倍首相)
「わが国はいかなる挑発行為にも屈することなく
 圧力を最大限まで高めていきます」

9月に「火星12型」を発射してから2ヶ月半、
表立った挑発を見せてこなかった北朝鮮。
外交による解決という
淡い期待はまたしても打ち砕かれた。

(河野外相)
「この2か月余り北朝鮮は
 ミサイル発射の準備を着々と進めていた。
 つまり北朝鮮は自制する意思がないということが
 明らかになったと思います」

「火星15型」の発射により
ミサイルの脅威のレベルが格段に高まったという意見もー。

(未来工学研究所 小泉悠 特別研究員)
「予想していたよりも大型のICBMだなと
 能力は大きく上がっている」

≪R-2≫
今週、北朝鮮が発射した「火星15型」。

ミサイルの脅威が
格段に高まったという専門家にこれまでとの違いを聞いた。

(未来工学研究所 小泉悠 特別研究員)
「まず一番大きく違うのはエンジンの部分
 ロケットエンジンのノズルが2個あり
 これまでの火星12号とか14号は1個だけだった 
 単純に考えて(7月に発射した)火星14号の倍くらいは
 力が出せるエンジンであると 
 もしも今回の実験が ほんとの核弾頭と同じくらい
 数百キロのものを積んであの高さまで上がったんだとすると
 1万キロ以上の射程を持つので
 これはアメリカの主要部を打撃可能なミサイルといえると思います」

さらに―

(未来工学研究所 小泉悠 特別研究員)
「今回使用された移動式発射台なんですけれども
 ついているタイヤの数を見ますと
 9つ付いているロシアとか中国が運用している大型移動式でも
 せいぜい車輪が8つまで
 それが9つ付いているということは
 国産であることは間違いない
 相当大きくて 重いミサイルを積んでいるということがわかる
 丸みを帯びた部分が弾頭部分これだけ大きいと
 おそらく水素爆弾を積むことを考えていると思うし
 あるいは小さな核弾頭をいくつか複数搭載して
 上からカバーをかけることも考えられる」

なぜこのタイミングで発射したのか。
北朝鮮の外交官がカメラなしでの取材に応じた。

(北朝鮮の国連代表部関係者)
「ミサイルは、日本ではなく
 アメリカを狙ったものだ
 アメリカが挑発を止めない限り北朝鮮はミサイル開発を続ける」

(慶応大学 磯崎准教授)
「9月から北朝鮮国内で大きな変化があった
 (北朝鮮は)経済重視、その先に外交を見据えることをやってきた。
 しかしトランプ政権が態度を全く変えようとしていない
 妥協する余地を見せてこないから予定通り(発射実験を)やった」

アメリカのトランプ大統領は
北朝鮮への圧力強化を訴え、先週、テロ支援国家に再指定した。
今回のミサイル発射は
再指定への反発という見方もある。

(トランプ大統領)
「深刻にみている。対応は何も変わらない」

経済的・外交的圧力を
最大限強めていく従来の戦略を続けるとした。
さらに―。

(トランプ大統領)
「(金委員長は)小さなロケットマン。病的なチビ犬だ」

一方で、ティラーソン国務長官は対話による解決を望むとし、
「外交的選択肢は、今のところ実行可能で開かれている」と発言した。

国連安保理の緊急会合では―

(アメリカ ヘイリー大使)
「トランプ大統領は習近平主席との電話会談で
 中国が北朝鮮への石油供給を停止しなければならないと求めました」

「もし戦争になれば北朝鮮の体制は完全に崩壊する」とも述べ
北朝鮮を強くけん制。

これに対し中国の国連次席大使は
「平和的な解決を求める」とし、
来週から始まる米韓合同軍事演習を見送るべきだと主張、
立場の違いが浮き彫りに。

今月から
国連安保理の議長国を日本が務める。
北朝鮮の脅威が高まる中、
国際社会をまとめていくことはできるのだろうか。

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