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2017/11/25

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”7分間”から見えたものは? 北朝鮮兵士の亡命映像公開 

北朝鮮の「オ」と名乗る
24歳の兵士が先週、亡命した事件。

一部始終を捉えた監視カメラの映像が
今週水曜日、国連軍司令部によって公開された。

7分間の映像からは、一か八かの、
命がけの逃亡劇だったことがわかる。

冒頭、1台の軍用車が、木立を抜け走ってくる。
板門店までの最後の検問所に着いた途端、
見張り役を振り切るようにスピードを上げた。

ヘッドライトを点け、
すぐ、監視カメラが追い付けないほどの猛スピードに。

そして軍事境界線に向け、右に曲がった。
生い茂った葉に遮られているが、
ライトの様子から車が止まったのがわかる。
排水溝にタイヤがはまり、身動きがとれなくなったのだ。
境界線まで、残り数メートル。

異変に気付いた北朝鮮兵士4人が車に駆け寄っていく。
その手には、自動小銃。

亡命兵士はアクセルを踏むが
動かない車を乗り捨てた。
これが明暗を分けた。
走りだした直後、北朝鮮兵士らが追いつき射撃。

間一髪。
亡命兵士は走って境界線を越え、韓国側へ。
その背後から北朝鮮兵士らは、40発あまりの銃弾を浴びせた。
そのうち5発以上が亡命兵士の肩などにあたった。

カメラは、北朝鮮兵士1人が、
韓国側に足を踏み入れる瞬間もとらえていた。
「しまった」と思ったのか、兵士が慌てて戻っていく。

次のシーンでは建物の影で身を隠すように枯葉をかけ、
横たわっている亡命兵士の姿が。
境界線から韓国側に50メートル入った地点だ。

温度を感知する特殊カメラの映像に切り替わる。
韓国側の国連軍兵士2人が、
北からの銃撃に備え、身をかがめながら、
亡命兵士を確保した。
その瞬間、亡命兵士は、足をあげて応えた。

国連軍司令部が今回映像を公開した背景には
北朝鮮に対し、休戦協定違反の事実を突きつける狙いもある。

(国連軍司令部)
「(違反の)1つは国境に向かって発射 
 2つ目は軍事境界線を越えたこと」

64年前、板門店で朝鮮戦争の休戦協定が交わされた。
そこで軍事境界線の南北4キロを非武装地帯とし、
そこでのいかなる敵対行為も、また許可のない越境も禁止された。

国連軍司令部は、今回北朝鮮がこれに違反したと断定。

ただ、北朝鮮は4年前、
米韓合同軍事演習を理由に「休戦協定を白紙化する」と
一方的に宣言しており
今後の出方が注目されている。

一時意識不明とされた亡命兵士は―

(担当医)
「きのうから状態が良くなった」

現在は、会話もできるほど回復、
好きな韓国音楽を聴くなどして過ごしているという。

9月のミサイル発射以降目立った挑発を見せていない北朝鮮。
今回の亡命事件についても沈黙を守っている。

こうした中

(トランプ大統領)
「アメリカは北朝鮮をテロ支援国家に指定する」

アメリカは、北朝鮮を9年ぶりに、
「テロ支援国家」に再指定した。
これに伴い、北朝鮮と取引している
中国企業4社や中国人実業家1人などを
新たな制裁対象に加えた。

この再指定に、北朝鮮は反発。

(朝鮮中央テレビのニュース)
「我々にテロ支援国家のレッテルを貼ったことは
 尊厳が高い我が国家に対する重大な挑発であり
 乱暴な侵害だ」

アメリカが再指定したのは、中国の習近平主席の特使が
4日間の北朝鮮訪問を終え、北京に戻った数時間後―

このタイミングでの再指定に専門家は。

(国連北朝鮮制裁委員会・
 元専門家パネルメンバー 古川勝久氏)
「特使が行っているのでその間は一応待ったと」
「(再指定は)中国に対する強い外交的な圧力・
 メッセージでもある」

5年前は、訪朝した特使がキムジョンウン氏と会談。
しかし今回は側近とは会談したものの、
金委員長とは、会っていないと見られている。

(国連北朝鮮制裁委員会・
 元専門家パネルメンバー 古川勝久氏)
「2012年に訪朝した時には 
 よりハイランキング(高い序列)な中国高官が訪朝した。
 今回の特使はランクが低い。
 それで今回の特使派遣で金正恩氏と会えなかった可能性が指摘される
 中国が北朝鮮にやっていることが不十分であるということ
 今回の再指定は北朝鮮だけでなく中国に対するメッセージでもある
 と受け止めるべきだと思います」

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