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2017/10/21

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祝電打つもミサイル打たず・・・金委員長の「39号室」

「39号室」
それは金正恩委員長の秘密資金を管理する機関。

この組織でかつて幹部を務めた男が
北朝鮮の内情を語った。

(李正浩氏・吹き替え)
「中国の国家主席を“習近平の犬畜生と
 ののしりました」

中国との間に何が起きているのか?
緊張が高まる中、沈黙を続ける金委員長。
なぜ、新たな動きに出ないのか?
それとも「動けない」だけなのか?

(記者)
「いま習近平国家主席が先頭で入ってきました。
 壇上の幹部達が一斉に出迎えます」

水曜日から始まった、中国共産党大会。
これに合わせた
北朝鮮の挑発行為が懸念されたが
打ったのはミサイルはなく祝電だった。

(朝鮮労働新聞)
「中国共産党大会を熱烈に祝賀し
 円満な成果を収めることを心から祈る」

これは祝電を送ったことを伝える
朝鮮労働党の機関紙、労働新聞の記事。
 韓国の聯合ニュースは
この記事が前回、2012年の党大会での祝電の記事に比べ
小さい扱いだったと指摘した。

北朝鮮との国境にある中国・丹東市。
先月末、港を取材すると
深夜にもかかわらず集まるトラックが。

(中国の漁業関係者)
「全部北朝鮮の海産物だ。安いよ」
(記者)
「1箱いくら?」
(中国の漁業関係者)
「40元(約670円)だよ」

国連の制裁決議で
輸入を禁止されたはずの北朝鮮の海産物が密輸されていた。

密輸行為は夜だけでなく日中にも確認された。
こうした海産物と引き換えに北朝鮮に渡っていくのが
水やトイレットペーパーなどの日用品だ。

(中国の漁業関係者)
「これらは北朝鮮へ輸出して物々交換をするんだ」

国連安保理の制裁で
北朝鮮への輸出が
制限されているはずの石油製品も―。

(中国の漁業関係者)
「(燃料は)北朝鮮に渡すんだ」

国境の町では、こんな光景も。
ズラリと並んだ女性達。
独特な動きの体操をしているようだ。
実は彼女たち、
北朝鮮から中国にやって来た“出稼ぎ労働者”。

工場の中に入ると…
流れていたのは朝鮮語の歌。
女性達はコートなどの衣服を作っていた。
さらに壁には朝鮮語の貼り紙が。

(万里馬のその精神 その気迫で)

金正恩委員長が掲げるスローガンだ。

関係者によると、
丹東で働く北朝鮮労働者はおよそ2万人。
賃金は中国人の半額以下で、
中国にとって貴重な労働力となっている。
制裁のもとでも続いていた中国と北朝鮮との密接な関係。

(モゲリーニ上級代表)
 「EUは世界の中で
 最も厳格な制裁を北朝鮮に科している」

今週、EU=ヨーロッパ連合は独自制裁強化を決めた。
EU域内の北朝鮮労働者に対し
就労許可の更新を認めず
さらに1人1回あたりの北朝鮮への送金の上限を
これまでに3分の1に引き下げるという。

北朝鮮はさらに追い詰められていくのか。
北朝鮮で外貨獲得を担う「39号室」。

この機関の元幹部で
2014年に亡命した李正浩氏が
今週、アメリカで北朝鮮の内情を語った。

(李正浩氏・吹き替え)
「最近の制裁は過去の制裁とはレベルが違います。
 市場を完全に封鎖しているので
 その市場に依存する、北朝鮮関係の企業が数十、数百とありますが
 活動できなくなり金融取引もできなくなりました。
 その効果は非常に大きいし、
 今、北朝鮮も焦っているからミサイルの発射を続けるでしょうね」

李氏によると
中でも中国の制裁による影響が深刻だという。
そして、中朝関係悪化の原因の一つとして
2014年、習近平国家主席の韓国訪問をあげた。
 
金委員長は「北朝鮮が後回しにされた」と
かなり怒っていたというのだ。

(李正浩氏)
「この時、金正恩は中国の指導者が自分に対してひどく侮辱した。
 これは不実だと言ってものすごく腹を立てました。
 数日後、高官を集め中国の国家主席を”習近平の犬畜生”と
 ののしりました。
 こんなことは今まであり得ない話です。
 また中国の政府に対しては”中国の奴ら”と言いました。
 我々も実はその時、そんな話を聞いてショックを受けました。
 なぜなら北朝鮮が孤立している中、
 唯一中国だけに道が開かれていました。
 しかしそれさえも塞いでしまったら
 これから北朝鮮をどうしていけばいいのかと。」

さらに、国連安保理や
トランプ政権による制裁強化についても李氏は。

(李正浩氏)
「北朝鮮が1年持つか2年持つかわからない。
 多くの人が死ぬだろう」

昨日まで5日間続いた
アメリカ、韓国の合同軍事演習。
原子力空母をはじめ、艦艇40隻が参加し大規模な演習となった。

(ティラーソン国務長官)
 「大統領は外交努力を支持している。
 最初の爆弾が落ちるまで外交努力は続く」

”爆弾が落ちるまで”と
軍事的な選択肢も臭わすアメリカ。
すでに韓国・釜山に入港している原子力潜水艦には
特殊部隊を送り込む、二つの筒状の装置が。

核・ミサイル施設の破壊や
金委員長の暗殺など特殊部隊を展開する可能性もある。

この動きに北朝鮮は猛反発。

(KCTV・吹き替え)
 「特殊作戦武力まで持ち込んで
 火薬のにおいが濃い核戦争の火遊び騒動に熱を上げている」

さらに、おとといの朝鮮中央通信では。

(中央通信・吹き替え)
「超強力対応措置が十分に準備されている。
 予想外の時刻に想像を絶する打撃に直面することになる」

強行な姿勢を崩さない北朝鮮。
一方で、労働新聞には
金委員長が笑顔で運動靴工場を視察する写真が掲載された。
国内に動揺はないことを示す狙いがあるのだろうか。

お互い、引く気配のない米朝のチキンレース。
落としどころは見えないままだ。

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