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2017/08/19

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緊張! 米国vs.北朝鮮 北ミサイルにウクライナの影

今週15日に
北朝鮮が公開した37枚の写真。
キムジョンウン委員長が、
北朝鮮人民軍の戦略軍司令部を
視察し幹部らと協議している。

委員長の前に広げられた
図面のタイトルは、
<戦略軍火力打撃計画>。
北朝鮮からグアムに向けて、
まっすぐ線が引かれている。

これは先週、飛び出した
グアム沖へのミサイル発射計画だ。
「火星12型」4発を
グアム沖30キロから40キロに
着弾させるというもの。

背景には、
グアムの米空軍基地や、
日本の地図も見える.
この写真を公開した狙いとは?

(東京国際大学 伊豆見元 教授)
「主たる目的は、国内向けだと思います。
 北朝鮮がアメリカに対して、
 十分な抑止力を発揮できる軍事力を有していると
 日本の地図がかかっていたり
 グアムの地図がかかっていたり
 そこを攻撃し得るんだということを示すための地図。
 軍隊をキムジョンウン委員長が
 自分で動かしているんだということを国内に宣伝したい」

計画は金委員長に「了承」され、
あとは命令が下されるのを
待っている状態だという。

名指しされたグアム。
アメリカの空軍基地があり、
北朝鮮に向け
いつでも出撃できる
爆撃機が並んでいる。

万が一に備え、
グアムでは、住民が避難する際の
緊急ガイドラインが発表された。

一部の学校では、
生徒たちがコンクリート製の
校舎に逃げる避難訓練が行われた。


(保護者)
「数年前にも北朝鮮の脅威はあったが
今回ほど深刻じゃなかった」

日本でも。
上空を通過すると名指しされた
高知や島根で、
ミサイルの落下に備え
迎撃するためのPAC3が配備された。

(子供を抱える高知県の男性)
「小さい子供もいるので
身近なところで行われると怖いですね」

米朝のぎりぎりの駆け引きが続く中、
マティス国防長官は一段と強く警告を発した

(マティス国防長官 14日)
「もし北朝鮮がアメリカに向けてミサイルを撃つなら
 すぐさま”戦争”に発展する可能性がある」

国防長官の口からついに出た「戦争」の言葉。

トランプ大統領との電話協議を終えた
安倍総理は―。


(安倍首相 15日)
「ミサイル発射を強行させないことが
 最も重要だとの認識で一致した」

しかし、ここに来て
北朝鮮の態度に変化も。

(朝鮮中央テレビ)
「(金委員長は)
<苦しい時間を過ごしてる間抜けで
愚かなアメリカの行動をもう少し見守る>と述べた」

すぐに弾道ミサイルを
発射するのではなく、
「アメリカの行動をもう少し見守る」というのだ。

どういうことなのか。

(東京国際大学 伊豆見元 教授)
「北朝鮮の軍事的行動はすべて受け身。
 アメリカが手を出して来たら反撃を加えるよと
 このパターンを崩したことはない。
 8月8日に出た声明を読めば
 アメリカのB1戦略爆撃機が大変脅威になっている。
 それがグアムの空軍基地から発進してやってくるわけですね
 朝鮮半島に これをやめてもらいたいと 
 次の注目は21日から始まる 
 米韓合同軍事演習の期間に
 B1戦略爆撃機が朝鮮半島上空を展開するかどうか。
 この一点だと思う」

「見守る」とした北朝鮮に対し、
トランプ大統領は、ツイッターで持ち上げて見せた。

(トランプ大統領)
「金委員長は非常に賢明な決断をした」

ティラーソン国務長官は―。

(ティラーソン国務長官)
「現段階ではキム委員長の決断への反応は何もない。
 我々は<対話>につながる方法を
 見つけることに関心はあるが金委員長次第だ」

「対話」という言葉を使ったのは、
緊張緩和に向かう兆しなのか。
その一方、北朝鮮が中止を求めている、
米韓合同軍事演習については―。

(国務省 ナウアート報道官 16日)
「軍事演習は我々が世界中で行っているものであり、
 今後も続けていく」

対話の道は閉ざさないが、
圧力の手も緩めない。
アメリカによる”両にらみ”の
状態が続くとみられている。

日米の連携も加速している。
トランプ政権発足後
初めての外務・防衛閣僚協議「2プラス2」。
北朝鮮への対応などが
話し合われた。

(河野外相)
「(北朝鮮は)非核化に向けて
 真剣な対話に戻る、そういう
 措置をとることがまず大事だと思う」

(アメリカ マティス国防長官)
「日米は協力して
(北朝鮮の)脅威を抑止し 
 必要であればそれを打破していく。
 いかなる敵対行為にも、
 効果的かつ圧倒的な対応をしていく」

日本はさらにミサイル防衛強化のため、
イージス艦の迎撃機能を陸に移した、
<イージス アショア>を
アメリカから導入すると伝えた。

こうした中、
北朝鮮のミサイル技術が近年、
急速に向上している秘密の一端が見えてきた。
アメリカのメディアによると、
北朝鮮が、ウクライナ製の
高性能ロケットエンジンを、
闇ルートを通じて、
購入した可能性が高まったという。

専門家は―。

(未来工学研究所
小泉悠 特別研究員)
「アメリカに届く核ミサイルを保有しようと思ったら
 旧ソ連のどこかからか手に入れてきたエンジンがないと
 成立しないと思います。
(北朝鮮には)ロシアでもウクライナでもいいが
 ウクライナのほうが比較的狙いやすいターゲットだったということは
 あり得ると思います」

ウクライナは、旧ソ連時代から
独立後の今に至るまで、
ロシア向けのロケットを作ってきた。
しかし3年前の親ロシア派との内戦で、
経済的に苦境に陥っているという。
  
♪未来工学研究所
小泉悠 特別研究員
「ウクライナの軍事産業が非常に困っていると 
(これまで)ほとんど主な顧客がロシアだったわけです。
 <ウクライナ危機>によって
 そういう関係ができなくなってしまったということで
 何かしら商売の相手を見つけなくてはいけないと。
 ウクライナのメーカーとか政府が
 組織ぐるみでやったとは思わないが
 たとえば待遇に不満を感じている人とか
 大金を渡されると目がくらむ人とか
 必ずいると思うんですね」

ウクライナ政府は関与を否定。
ロシアが流出させたと示唆しつつ、
現在、調査中だとしている。


ロケットエンジンの
購入先が判明した場合、
そのルートを断ち切れば、
北朝鮮のミサイル開発は止められるのか。

(未来工学研究所
小泉悠 特別研究員)
「(エンジンの)実物を買ってきて
 (ミサイルに)積んでいるというよりは
 技術資料とか技術者そのものが流れてきて、
 北朝鮮で、北朝鮮ミサイル専用のものを作ったのではないか。
 とりあえず自分たちで
 今あるエンジンなら(国内で)作れるようになっているのではないか。
 ただ北朝鮮はこれからまだ
 ミサイルの能力を向上させようとするだろうから
 さらなる向上を止めるためには
(流出元の)技術の管理をしっかりするという話になる」

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