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2017/11/18

NEWS01

“無許可”納骨堂 摘発 その背景には…

<NNN渡辺容代 記者>
「無許可で納骨堂を運営したとされる宗教法人の施設に大阪府警の
 捜査員らが家宅捜索に入ります」

おととい
大阪・高槻市の許可を得ず納骨堂を設置したとして
宗教法人・延命山地蔵寺の新井信浄住職が書類送検された。

<渡辺記者>
「納骨堂を運営している?」
<新井住職>
「正式にはしていません。一時預かりということで」

NNNの取材班は今年9月、
家宅捜索を受けた新井住職を直撃取材していた。
 
案内され、寺の中に入ると…ずらりとならぶロッカー型の納骨壇。

<新井住職>
「身寄りのない方をご回向してます。私が全部、ご奉仕でおまつりしております。
 5万円~10万円くらいがお布施ですわね」

納骨堂の中には身寄りがなくなった檀家など7人の遺骨が安置されているという。

<渡辺記者>
「かなり広い空間ですね?」
<新井住職>
「これ全部50基くらい入れようと、許可が出ればしようと思っていますけど」

納骨堂設置の申請はしているものの、許可が出ず、
遺骨を一時的に預かっている状態だと説明した住職。
しかし、許可を出す高槻市は、取材に対し住職からの設置申請は
「全く受けていない」と回答した。

無許可の納骨堂…。
その背景には“高まるニーズ”がある。

少子高齢化で墓を守る世代が減少。
納骨堂を利用することで永代供養が可能と考えられるからだ。

さらに、
ニーズの背景にあるのはその価格。
墓を購入する場合、平均でおよそ200万円かかるのだが
納骨堂であれば80万円で済むのだ。

東京や大阪を中心とした都市部では
10年前と比べ納骨堂の数がおよそ3割増加している。

しかし、設置のハードルは高い。なぜなのか…

<渡辺記者>
「ここ淀川区の住宅地では納骨堂の建設が計画されていますが、
 周囲には住宅が密集していることなどから近隣住民らが建設に反対しています」

近隣住民はことし8月、
設置許可を出した大阪市を相手取り 裁判を起こした。

<近隣住民>
「わかるとおり、ここ塀の向こう全部住宅ですからね。
 こんなところに納骨堂いうてもいわゆるお墓ですのでね、
 そういうものを建てるというのはいかがなものかなというのが正直な住民感情です」

納骨堂の設置にあたり高いハードルとなるのが近隣の住民感情だ。
全日本納骨堂協会の徳橋理事長によると…

「通常、設置許可を出す自治体が一番に考慮するのが周辺住民の意向。
 設置に反対された場合は、ほぼ許可を出さない」という。

大阪にある泰聖寺。
近隣住民の理解を得た上で設置の許可を受け今年4月、
700人の遺骨が納められる納骨堂を新設。
現在、30件以上の予約が入っている。

この寺の住職は、
いま、無許可の納骨堂が増えていると話す。

<泰聖寺 純空住職>
「室内型の納骨堂の場合は、ビルの中、マンションの中に入っていますから、
 外からは何も見えないんですね。
 簡単にそういったものを増設することはできます。」

無許可の納骨堂は、
自治体による管理がされていないため、運営の実態が不透明だとも指摘。

<泰聖寺 純空住職>
「納骨堂を行政が認可している霊園なのか、
 お骨の最終的な行先がどのように供養されているのか
 事前に必ず確認していく必要はあります」

墓を継ぐことが難しい時代…
トラブルを未然に防止するにはどうすればいいのだろうか。

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