ｃａｓｅ：２の失恋保険加入者の松田広樹は、１千万円の掛け金を用意して失恋保険にやって来ました。
片思いの相手は、会社の先輩　岩瀬芳生。なんと男というではありませんか！
ルークは、その気がないノンケの不可能な恋の相手に、なぜ１千万円も掛けるのか？
と彼の心の闇を覗きに動き出したのです。

広樹の家族は、食堂を経営する姉　久美子がひとり。
実は、両親がお互い再婚で2人は連れ子同士でした。
再婚から2年後に両親は事故で他界。
それから久美子は女手一つで広樹を育てたのでした。
そんな境遇の広樹が持っていた掛け金の1千万は、
たった一人だけいた身内、広樹の父方の祖父が2ヶ月前に亡くなった際の遺産。
久美子には相続できないお金だったのです。

結婚を控えた姉、久美子から「いい人はいないの？」と
聞かれてもぶっきらぼうに返していた広樹でしたが、ついにゲイだと告白。
結婚したら縁を切ってほしいと言い出したのは、
胸にずっと秘め続けていた“姉には伝えることのできない片想い”ゆえ…

そこでルークがとった恋愛心理テクニックが
『命令されると違うことをしたくなる』気持ちを逆手にとったもの。

トラコいわく
『あまのじゃく理論』です。

人には左右されたくない強い気持ちを持っている時
それを禁止されると、つい逆らいたくなることってありませんか？

結婚式前夜、ルークが久美子に通信用イヤホンを渡しながら
「弟さん、なんですよね」
と言った言葉が、今回の告白へのキーポイントとなっているのです。

なかなか相手が素直になれていない“あと一押し！”状態の時には
気持ちとはウラハラのことを強要するとあっさり心のうちを白状するかも！？

でも、間違っても皆さん自身があまのじゃくにならないように…
お気をつけください！