各話のあらすじ

この話の、失恋保険加入者

沢井 樹
(吉田 羊)
元局アナのフリーリポーター。15歳年下のAD清悟に想いを寄せる。
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第九話 「15歳差の恋に潜む罠」
6月2日木曜 夜12:08 放送

失恋したら掛け金の10倍の保険金で癒してくれる…今回「失恋保険」加入のため四つ葉神社の地下室を訪れたリポーター・沢井樹(吉田羊)。35歳の樹は大学に通いながらADをする20歳の高原清悟(桐山漣)に片思いしていた。清悟は樹の事を恋愛対象として見ていないという。15歳差の恋愛を進展させるため、ルーク(城田優)はマル(福田沙紀)に2人を吊り橋におびき寄せるよう指令を出す。

元々、樹は南北テレビのニュースキャスター。新人であるにもかかわらずゴールデンでニュースキャスターに大抜擢され、10年間トップを走り続けた樹。だが、麻薬取り引きで世間を騒がせている島崎組の組長とホテルに入る姿をパパラッチされ、会社を辞めさせられ、今や未確認生物・ヒデゴンを追跡するうさんくさい番組のレポーターとなっていた。その日も乗り気が全くしないロケに同行していた樹だったが、着ぐるみを着るヒデゴン役の清悟が目の前にいるにもかかわらず、草むらにいるに動く巨大生物を発見。これぞスクープ、と久々に報道魂に火がついた樹は、一目散に追いかける。ディレクターとカメラマンが足止めを食らっていることを受け、清悟も少し遅れて樹を追いかけた。一心不乱に追跡した樹は、足元がぐらつき体勢を崩す。気づくとそこは吊り橋だった。あまりにもの高さに動けなくなり、しゃがみ込む樹。そこへ到着した清悟は、怖がる樹を放っておけない、と手を差し出した。出されたその手をそっとつかむ樹。寄り添い吊り橋を渡る向こうには、着ぐるみから顔を出すマルが汗だくで立ち尽くしていた。危険な状況下にいる2人は恋に落ちやすくなる、という「吊り橋効果」を、ルークに上手く乗せられ体力勝負で実行したマル。ヘトヘトになりながら、やり場のない怒りをひとり吐き出していた。

その頃、ルークは島崎組の事務所を訪ね、組長から樹との関係を聞き出していた。

吊り橋効果により、食事をして良いムードになる樹と清悟。ご馳走になったお礼に、清悟はなけなしの金をはたいて樹に指輪をプレゼントする。1980円の値札をつけたまま渡してしまう清悟だったが、樹はことの他喜んでいた。そんな樹を見て、清悟は樹の左手薬指に指輪をはめ、キスをした。その現場を呆然と見つめるひとりの男。ルークにより呼び出されたこの男は清悟の父・高原孝明(美木良介)だった。清悟とのキスを終えた樹が孝明の視線に気付く。すると樹は、清悟を引き寄せて激しいキスを始めた。孝明から視線をそらさず激しくキスを続ける樹。その場を立ち去る孝明を見た樹の瞳には、怪しい笑みが映っていた。

その夜、孝明は樹をホテルのラウンジに呼び出す。孝明は南北テレビの報道局長で、樹の元不倫相手だった。ルークは樹がキャスターに抜擢された裏には孝明が関係していると考えていた。孝明は自分への復讐のために、清悟に手を出したのかと樹を問い詰める。樹は偶然ADとして会社に来た清悟に惹かれた事を伝え、孝明の息子だと知らなかったと主張した。復讐なのか、偶然の出会いだったのか…樹の言動に混乱するマル。ルークは孝明と別れた樹に、経過報告を承る旨のメールを送った。

指定通りBARクローバーを訪れる樹。バーテンに扮したルークは、バッタなど擬態をする動物の話をした後、擬態は人間で言えばウソをつくようなものだと説明する。ウソをついて本来の自分とは違う自分を演じるうちに、ウソと真実の境目がわからなくなる、と…。自分を見失いたくなければ、目的を忘れない事だと、ルークは樹に告げる。その言葉に、薬指の指輪を見つめる樹。

翌日、樹と清悟は動物園でデートをする。ルークが動物学者としてヒデゴンの取材を受けた時に清悟にチケットを渡していたのだ。清悟がジュースを買いに行くと言って去った直後、樹の携帯に清悟から連絡が入る。清悟は「もう会えない」と、一方的に別れを告げて電話を切ってしまう。呆然と立ち尽くす樹は、無意識に清悟が去っていった方へ走っていた。しかし清悟の姿を見つけることはできなかった。ADのバイトも辞めてしまった清悟。ひとり残された樹に、ルークはメールを送った。

「告白の時間です」――告白場所として指定された場所はキャンプ場だった。ルークによって炙り出されていく樹の本性。15歳の格差恋愛がたどり着いた先に待っていたものは、途方もない愛憎の泥沼だった。

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