読売テレビ・日本テレビ系 獣医さん事件ですよ

毎週木曜よる11:59放送 7月3日(木)スタート!
プラチナイト

ストーリー Story

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第12話第12話

9月18日23:59~放送

ある日の早朝、日菜子(吉本実憂)がねぎまを散歩させていると、突然ねぎまがリードを引っ張って走り出す。その先にいたのは美しい女性(浅野ゆう子)。いつもは大人しいねぎまが尻尾を振って喜ぶ姿を不思議に思いながらも、日菜子はその女性と軽く会話を交わす。なぜだか女性はじっと日菜子の顔を見つめるのだった。

帰宅した日菜子は、さっそくそのことを健太郎(陣内孝則)と英恵(野際陽子)に報告する。

健太郎「シャイなねぎまにしては珍しいことだな」
英恵「――もしかして、元の飼い主さんだったりしてね?」
しかし、女性の話を聞くうちに、健太郎の顔色が変わっていく。慌てて茶碗の飯を掻き込む姿に、英恵には察するものがあり――。

 その後、日菜子が学校へ出た後、先ほどの女性が健太郎の前に現れる。「元気だった?」とニコリとする女性。彼女は、日菜子の実の母親の菜々子だった……!「今更、捨てた娘が恋しくなったか?」――健太郎は睨みつけるように菜々子と対峙する。
 菜々子は健太郎の幼馴染で、15年前、「ちょっとだけ預かってほしい」と日菜子を預けたきり、忽然と姿を消したのだった。当然健太郎は怒りをぶつけるが、「ちょっと日菜子の顔を見に寄っただけ。すぐに帰るから」と、菜々子は悪びれた様子もない。幼馴染の二人は、川原で話すうちに、自然とこれまでの人生を振り返る。菜々子は高校を中退して歌手デビューしたはいいものの、鳴かず飛ばずの時期が続き、突然の引退をしていた。「まあ……いろんなことが、あったな……」と感慨深げに言う菜々子。
「どんないろんなことがあったら、俺に娘、預けたまま、いなくなれるんだよ」
「だって、シバケンならあの子のこと、ちゃんと育ててくれると思ったから」


健太郎は、無責任な菜々子に怒りを抑えきれず、「もう日菜子には会わないでくれ」と言い放つ。

しかし、菜々子は再び健太郎の前に姿を現す。「やっぱりあの子だけは引き取らせて欲しいの」――日菜子のことかとギクリとする健太郎だったが、菜々子の目的は、なんとねぎま。菜々子はねぎまの飼い主でもあったのだ。「ジョセフィーヌ」と呼びながらねぎまを抱きしめる菜々子に、健太郎は驚きを隠せない。 「お前がウチの前に置いて行ったのか?」
日菜子だけではなく、ねぎままで捨てた菜々子に、健太郎は呆れ果てる。「そんないい加減なヤツにはねぎまは渡せないな」。そして菜々子を追い立てようとしたその時、タイミング悪く帰宅した日菜子と鉢合わせてしまう。健太郎は慌ててとりつくろい、菜々子のことを「ねぎまの飼い主だ」と紹介する。
その夜、日菜子は「ねぎまをあの人に返してあげよう」と提案する。「ねぎまのこと、小犬の頃からずっと可愛がって育ててたわけでしょ? だったら返してあげるべきだよ」。
それは日菜子自身のことを彷彿させ、健太郎はさらにムキになる。
――「俺はそう簡単には返したくないな」。

翌日、今度は健太郎の元にしょぼくれた中年男(モト冬樹)が訪れる。「私……茨城の方で靴屋を営んでいる小清水と申します」。小清水は、菜々子の婚約者であり、柴動物病院の前にねぎまを置いた張本人だと言う。「菜々子は、日菜子ちゃんのことを忘れたことなんてなかった。だから、ひと目でいいから会わせてやりたかったんです。会いに行けるきっかけを作ってあげたかった」。小清水の口から、菜々子がいかに日菜子を恋しく思っていたかが明らかにされる。しかし、健太郎はどうしても腑に落ちないことがあった。「そこまでの思いがありながら、どうして菜々子さんは日菜子を手放したんでしょう」。それは小清水さえも分からないと言う。一体菜々子が日菜子を捨てた理由は何なのか? そして戸惑う健太郎に小清水が訴える。
「無理を承知でお願いします。最後にもう一度だけ、菜々子を日菜子さんと一緒に過ごさせてやってもらえませんか?」

こうして、健太郎の計らいで、菜々子と日菜子は一日だけ一緒に過ごすことに。日菜子には、「ねぎまを菜々子に返すべきか見極めるため」と説明し、ねぎまも交えてピクニックに出かける。海岸で菜々子が作った弁当を食べたり、波打ち際でねぎまを遊ばせたり……。好きな食べ物や癖など、二人には共通点が多く、一緒に過ごせば過ごすほど、健太郎は複雑な気持ちに包まれる。
そして別れ際、菜々子はもうすぐ宮崎に引っ越すことを告白し、ねぎまのことはあきらめると言う。「この子、日菜子ちゃんと一緒にいた方が楽しそうだもん」。

「ありがとう、おかげで母親気分が味わえた」――菜々子から礼を言われ、健太郎の心は激しく揺れる。そして複雑な胸の内を英恵に吐露するのだった。 「やっぱり子供ってのは、実の親と一緒に暮らした方が幸せなのかね……」
「いずれにしても、いつかはヒナちゃんに本当のこと全部、話した方がいいんじゃないの?」
だが、その前に健太郎はどうしても確認したいことがあった。菜々子はなぜ日菜子を手放したのか?「俺だって、日菜子だって知る権利はあるはずだ」。健太郎の問いに、菜々子はようやく真実を語る。それは、母親として日菜子を守りたいが故の切ない理由だった。事情を知った健太郎は、ついに日菜子を実の母親の元へ返す覚悟を決めるのだった。
すべてを知った日菜子は、果たしてどんな道を選ぶのか――?

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