お助け屋陣八

1月10日スタート木曜よる11:58

ストーリー

第3話

1月24日(木) 夜23:58~0:38放送

あらすじ



“お助け屋”のウラ稼業を引き継いだ、浅草の人力車の車夫・俥屋陣八(宮川大輔)。その助っ人は、元外科医・井口達也(小泉孝太郎)と、腕っ節の強い芸者・ポン太(南海キャンディーズ・しずちゃん)。そんな三人の元に、早くも次の仕事が舞い込んできた。
それは、陣八が二階を間借りする“キッチン時代屋”の一人娘・神谷萌の同級生の依頼。中学生の弟・小日向大地が同級生からいじめられているという、美紀の相談だった。
大地はふざけていただけだと否定するが、橋の上から飛び降りるように命じられたり、鞄に生ゴミを入れられたり。さらに、大地の携帯電話には『死ね死ね死ね……』というメールがあり、そんなことをするはずのない大地が母親の財布から金を取ろうとしたのを見て、美紀は「いじめだ」と思い当った。
父親を早くに亡くし、母親は朝から晩まで働いているので、家事や大地の面倒を見ているという美紀は、バイトで貯めた五万円を差し出し、陣八に訴える。「弟を助けて下さい。弟にもしものことがあったら……」涙ぐむ美紀に陣八は応える。「わかった。アンタの弟は、ワシが命に代えても助けたる!」

そんな陣八は、同級生たちから本屋で万引きを強要される大地を目撃する。万引きを店員に見咎められ、陣八が事情を説明するが、いつの間にか同級生たちの姿はない。「大地は万引きの常習犯だ」と店員は学校に連絡してしまう・・・

大地が万引きする動画がインターネット上に投稿され、職員室では、それを見た教頭が苦虫をかみつぶしたような顔をしていた。大地の担任の若い女性教師は、教頭に謝るばかりで頼りにならない。頭ごなしに大地を叱責する教頭に、陣八がたまらず「いじめられて、万引きを無理強いされたんや」と抗議するが、教頭は聞く耳を持たない。「うちの学校にいじめはありません」と断言し、きつい口調で大地を問い詰める。教頭は、大地に「自分の意志で万引きした」と無理矢理認めさせると、有無を言わせず陣八たちを帰らせた。

大地をいじめるリーダー格の大黒拓海は、成績もよく、母親がPTAの会長なので特別扱いされていた。前にも体操着紛失事件の濡れ衣を着せられた大地は、諦めきっていた。そんな学校の現状を知って、陣八は怒りが抑えられない。

一方、その夜、あるお座敷に呼ばれたポン太は、驚きを隠せないでいた。例の教頭が、区議会議員の前で「うちの学校にいじめはありません」と胸を張り、人権擁護団体・アムネスティの視察先として、立候補していたのだ。教頭は、「視察が成功したら次期校長として推薦して欲しい」とおねだりまでしていた。

ポン太からその話を聞き、頭にきた陣八が作戦会議をしていたときだった。
「大地の行方が知れない」と美紀から連絡が入る。
手分けして探した陣八が見つけたのは、橋の欄干の上に立つ大地の姿! 自殺と思い込んだ陣八が慌てて力づくで引き下ろすと、近くに、拓海たちが様子を窺っていた。拓海は「いじめではなく遊び。大地が自分から飛び降りてみせると言い出した」と嘘ぶく。怒り心頭に達した陣八が「飛んだる。その代わり、大地をいじめたらこの陣八が許さへんで!」と橋から飛び降りる――。

飛び降りた瞬間、陣八は、教頭をぎゃふんと言わせる方法を思いついていた。
それは・・・
文科省の役人に扮した達也と、アムネスティの視察員に扮したブロンド巨乳美人のキャサリンを教頭に紹介。教頭に達也の調合した薬を飲ませ、その本音を曝す痴態を録画しようという作戦だった。陣八の人力車の得意客のキャサリンは、女優ばりの名演技を発揮し、見事役目を果たす――

翌日、区議会議員とキャサリンが大地の中学校に視察に来たときだった。大地が屋上に立ち告白を始める。「いじめる奴も、いじめを見て見ぬふりをする奴も、卑怯者だ。先生もいじめがあるのに認めようともしない。僕の話なんか聞こうともしない。誰も僕を守ってくれない」大地の告白に、区議会議員も目を荒げるが、「あの子は被害妄想」と教頭は嘘をつき続ける。そのとき、キャサリンがスマートホンをかざした。
そこには、前夜、酔いつぶれキャサリンの胸を揉む教頭の映像が! 「いじめがあっても、見ざる言わざる聞かざるで、長いものには巻かれろ」と放言する教頭に、呆れ果てた区議会議員がクビを言い渡す。
「所詮、学校は弱肉強食だ。どうせいじめは日本中にあふれてる」となおも言い続ける教頭に陣八が言う。「ワシは今、目の前で苦しんでるたった一人を救いたいだけじゃ」 そこへ謎の女が現れ、懲りない教頭を連れて行く。

大地に笑顔が戻った頃、“キッチン時代屋”で、『アムネスティ帰国』の新聞記事を見た陣八が、素っ頓狂な声を上げていた。陣八が担ぎ上げたつもりのキャサリンは、本物のアムネスティの一員だった。
「かーっ、キャサリンにしてやられたわ」
いずれにしろ“お助け屋”の奔走でまたひとつ事件が解決していた。

ゲスト

小日向 大地:今井 悠貴
野村 栄治(教頭):相島 一之
キャサリン:ローランス 由美
小日向 美紀:藤原 令子
成瀬 誠(区議会議員):大河内 浩