作品紹介

文明開化の時代を迎え、先行する欧米列強に負けない国造りを模索した明治。初めて世界大戦があった大正。世界の列強と肩を並べ始めた昭和。

そんな時代に、国民の暮らしのために『商売』を大きくし、一軒の砂糖問屋から、世界を股にかけた総合商社へと奇跡のような発展を遂げた商店が神戸にあった。「鈴木商店」―――。

砂糖や樟脳等の生活必需品から、鉄鋼から船舶まで幅広い商品を扱い、取引相手は日本のみならず世界中。日本一の年商を誇り、世界にその名を轟かせた巨大商社である。

そして、この巨大な商社を作り上げたのは、一人の女主人と番頭だった。鈴木よね―――。そして、金子直吉―――。

世界を見渡しても未だ女性の社会進出がなされていない時代にあって、鈴木よねは世界各国にいる2万5千人もの社員のトップに立った。強い絆と信頼で結ばれた番頭・金子直吉と共に「鈴木商店」を日本経済史上、稀に見るスピードで日本一の企業に成長を遂げさせたのである。

そして金子直吉は、一生を彼女に捧げ、次々と新しい会社を立ち上げ、後に日本経済の怪物と呼ばれる事になる。

この物語は、鈴木よねと金子直吉が成し遂げた『奇跡の航海』を描いたヒューマンドラマである。

物語

明治から昭和初期にかけての激動の時代、一軒の砂糖問屋を世界的総合商社に成長させた一人の女性と、彼女を支えた男が起こした日本経済史上奇跡の物語。

神戸の砂糖問屋「鈴木商店」に嫁いだ鈴木よね(天海祐希)は、保守的で厳しい考えの夫・岩治郎(生瀬勝久)と衝突しながらも、子供を授かり商人の妻として順調な生活を送っていた。

しかし、夫の急死からよねの人生は一転……。「お家さん」と呼ばれ、女主人として鈴木商店の頂点に立つことになる。彼女を支え、導いたのは、土佐の貧乏育ちから自力で這い上がって来た奉公人の金子直吉(小栗旬)だ。あらゆる時代の波に翻弄されながらも、よねと直吉は鈴木商店を日本一の巨大商社へと成長させていく。

しかし、幾多のピンチを乗り越えてきた2人に最大のピンチが訪れる……。教科書にも記載される程の歴史的事件「米騒動」に巻き込まれ、鈴木商店は衝撃的ラストを迎えることになるのだった!

人物相関図

鈴木商店

イシ 鈴木岩治郎 千 鈴木よね 金子直吉 珠喜 田川万作 西田仲右衛門 後藤新平 本村勉 「鈴木商店」について 詳しい情報はこちら▼▼ ※外部サイトに移動します

キャスト

鈴木よね・・・天海祐希

金子直吉・・・小栗旬

鈴木岩治郎・・・生瀬勝久

千・・・相武紗季

珠喜・・・黒川智花

後藤新平・・・伊東四朗(特別出演)

本村勉・・・松重豊

田川万作・・・大和田健介

西田仲右衛門・・・西村雅彦

イシ・・・泉ピン子

スタッフ

原作・・・玉岡かおる 『お家さん』(新潮文庫刊)

脚本・・・浅野妙子

監督・・・渡邊孝好

音楽・・・沢田完

チーフプロデューサー・・・堀口良則

プロデューサー・・・中間利彦 霜田一寿 角田正子

制作協力・・・ザ・ワークス

制作著作・・・読売テレビ

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