おはよう!ドクター

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2017.7.22

#91 脳動脈瘤の最新治療

頭の中の血管がこぶのようにふくれ、突然破裂するくも膜下出血。
後遺症が残ったり、死亡する可能性の高い病気です。

今回のおはよう!ドクターは、脳動脈瘤の最新治療をお送りします。

脳動脈瘤は症状がないことが多いということですが、どのようにして発見されるのですか?

MRIで発見されることが多いです。
コブのサイズが5ミリ未満の場合には破裂率が低いので、定期的な検査を受けながら様子を見ることが多いです。

薬などで予防できないのでしょうか?

残念ながら薬では予防できません。
手術が必要です。
まず開頭手術であるクリッピング術について説明します。
全身麻酔で頭蓋骨の一部を開けて、脳と脳のすきまから脳動脈瘤の根元をクリップでつまみ、コブの中に血液が流れ込まないようにする方法です。
この方法は脳動脈瘤を確実に治療できますが、患者さんの体の負担が大きい治療法です。

その他の治療法はどういうものがあるんですか?

血管の内から行う治療として、コイル塞栓術という方法があります。
カテーテルを脚の付け根から脳動脈瘤の中まで誘導し、その中から金属の糸のように柔らかいコイルというものを入れて、コブの中を詰める治療です。
この方法は体の負担が軽く、開頭手術と同等の治療成績が得られることが分かってきたため、急速に普及しています。

大型脳動脈瘤に対する画期的な血管内治療が始まったそうですね。

フローダイバーター留置術という治療です。
この方法では、動脈瘤の中にコイルは入れません。
血管の内側に目の非常に細かいメッシュの筒、これをフローダイバーターといいますが、それを広げるだけの治療です。
そうすると、動脈瘤の中の血液がよどんで血栓ができて、徐々に小さくなっていくのです。
ヨーロッパでは2008年に開始され、日本では2015年から始まった手術方法です。

兵庫医科大学病院 脳神経外科   吉村 紳一先生

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