トーナメント ダイアリー

ミズノオープン最終日

※写真は優勝したチャン・キム。報知新聞社撮影

 首位で出たチャン・キム(27)(米)が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算15アンダーでツアー初優勝。優勝賞金2000万円を獲得した。5打差の2位はマイケル・ヘンドリー(ニュージーランド)。古田幸希が4アンダーの6位に入った。賞金ランクトップの宮里優作は3アンダーの9位だった。

 全英オープン(7月20~23日、英ロイヤルバークデール)の国内予選を兼ねた今大会の上位4人(有資格者を除き、同順位の場合は世界ランク上位者)に入ったキム、ヘンドリー、アダム・ブランド(豪)、金庚泰(キム・キョンテ)(韓国)が出場権を得た。また、すでに獲得済みの松山英樹、池田勇太、谷原秀人に加え、今季の獲得賞金で宮里優も出場権を手にした。宮里優は、次戦の日本ツアー選手権森ビル杯(6月1~4日)終了時点で出場権が与えられる賞金ランク2位以内(有資格者除く)に入ることが確定した。

 日本ツアー参戦3年目のキムが、うれしいツアー初優勝。ゴルフを習ったデービッド・イシイに日本挑戦を勧められた27歳は「日本で優勝できたことを光栄に思う」と喜んだ。
 1メートル88、105キロの恵まれた体。昨季はドライバーの飛距離でツアー歴代最高の311・29ヤードを記録した飛ばし屋。今大会は初日の前半を終えたところで「しっくり来てなかった」とパターの握りを変えたことが奏功し、最終日も13、16番で5メートルのバーディーパットを沈めてみせた。
 22日には全米オープン出場権を日本地区最終予選会で獲得。この7日間で初Vとメジャー2大会の出場権を手にして「信じられないよ。ゴルフ人生のターニングポイントになる」。豊かな才能が花開きそうだ。

 宮里優が3度目の全英出場を決めた。勝負所の14番パー3で、3パットするなどダブルボギーをたたき、今大会で出場権が得られる上位4人には入れず、「後半で粘れなかった」と一度は落胆。だが、その後に獲得賞金により出場権が確定したことを知り、「出て学ぶことが多いし、出場することが大事。今大会は風が強かったから、全英のいい練習になった」と笑顔を見せた。ヘンドリーも「すごく楽しみにしている」と喜んだ。

 藍の決断は1月に知った。今月の日本プロ日清カップでは、引退を胸に秘めて応援に来た藍に「彼女が見に来るのは数えるほど。いいところを見せたかった」と国内メジャー2勝目を贈った。

 また、6位に入った古田は「ショットの調子はずっとよくなかったけど、我慢してやれたのがいい結果につながった」と話した。一方、1アンダーで21位に終わった今平周吾は「全体的によくなかった。疲れました。次戦でまた頑張ります」と語った。


※写真は優勝したチャン・キム。報知新聞社撮影



ミズノオープン第3日

※写真は第3日、粘りをみせた宮里優作。報知新聞社撮影

 2位で出たチャン・キム(米国)が67で回り、通算11アンダーで首位に立った。3打差の2位に趙炳旻(チョ・ビョンミン)(韓国)。5アンダーで日本選手最上位の5位に宮本勝昌がつけた。賞金ランクトップの宮里優作と2戦連続優勝がかかる今平周吾が3アンダーの10位に並んだ。5位で出た鈴木亨は2アンダーの17位に後退。

 宮里優は特別な思いでこの日に臨んでいた。前日に妹の藍が今季限りの引退を発表。「僕自身が宮里藍の大ファン。藍は宮里家のシンボル」。妹思いの次兄が粘り強く踏みとどまった。
 強風が吹く中でのラウンド。距離感が乱れ、グリーンを捉えるのが難しかった。それでも、9番パー4では、グリーン奥のラフから20ヤードの距離を30センチに寄せてパーでしのぐなど、何度も好アプローチを見せた。後半は三つボギーをたたいたが17、18番の連続バーディーで取り戻した。「何とかアンダーパー(71)で上がれた。明日につながった」
 3人のきょうだい全員が、幼い頃から徹底的に30ヤードの距離を寄せる練習を繰り返した。この日の粘りを支えたのも、「家族の原点」といえる練習のおかげ。
 藍の決断は1月に知った。今月の日本プロ日清カップでは、引退を胸に秘めて応援に来た藍に「彼女が見に来るのは数えるほど。いいところを見せたかった」と国内メジャー2勝目を贈った。
 まだ首位は遠いが、「最終日はいかにバーディーチャンスをつくれるか」と意気込んだ。そう簡単に諦めるわけにはいかない。

 日本選手トップの5位につけている宮本は「最終日は100点満点のゴルフをしないと追いつけない。集中、辛抱して1打1打を無駄にしないように回りたい」と最終日に向け、意気込みを語った。今平は「耐えながらのラウンドだったけど、アンダーパーで回れたのでいいと思う。明日は全英の切符を狙いたい」と意欲にあふれる。一方、順位を大きく落とした鈴木は「(75と崩れ)大体こうなるのは分かっていた。こんなに風が吹いちゃ駄目だよ」と話した。

※写真は第3日、粘りをみせた宮里優作。報知新聞社撮影



ミズノオープン第2日

※写真は5位に順位をあげた鈴木。報知新聞社撮影

 この日ベストの67で回った趙炳旻(チョ・ビョンミン)(韓国)が通算8アンダーで首位に浮上した。2位にはドンファン(韓国)らが続き、3打差の5位につけた宮本勝昌、鈴木亨、上田諭尉(ゆい)が日本選手最上位。賞金ランクトップの宮里優作、2戦連続優勝を目指す今平周吾はともに2アンダーの21位。首位で出た岩田寛は77と崩れ、1アンダーの31位に後退した。尾崎将司は腰痛で棄権した。

 シニアツアーにも参戦する50歳の鈴木が健在ぶりを示した。70で回り、20位から日本選手トップの5位に浮上。「主催者推薦で出て、あまりスコアが悪いと申し訳ないしね」とおどけた。
 ツアー8勝のベテランは、今年からトレーナーをつけて毎日1時間半の体幹トレーニングに取り組む。強風に苦しむ選手が多い中、体の軸が安定したスイングで17番で124ヤードの第2打を沈めてイーグルを奪うなどスコアを伸ばした。「シニアも含め、あと10年は現役でやりたい」と意気軒高だ。
 励みはアイドルグループ「℃―ute」(キュート)のメンバーで23歳の長女愛理さん。6月12日にグループの解散公演を予定するが、チケットはほぼ完売。「多くのファンに愛され、やっぱりプロと思う。いい刺激をもらっている」と話す。
 愛理さんは解散後はソロ活動を目指しているといい、「解散に花を添えたいし、自分の頑張る姿が娘の刺激にもなれば」。父として、同じ「プロ」として、レギュラーツアーで2年ぶりの決勝ラウンドに挑む。

 首位に浮上した趙炳旻は「ショットがとても良かった。危ないところも全くなかった」と満足そう。5位の宮本は「強風の中でよくイーブンパーで回ったという手応えと、前半に伸ばしながら後半に崩れた反省と、両方を感じる」と語った。

※写真は5位に順位をあげた鈴木。報知新聞社撮影



ミズノオープン第1日

※写真は第1日、4位につけた宮本。報知新聞社撮影

 6アンダーで回った岩田寛ら3人が首位に立った。1打差の4位に宮本勝昌、重永亜斗夢。4アンダーの6位に賞金ランクトップの宮里優作ら14人が並ぶ。2戦連続優勝を狙う今平周吾は1オーバーの90位と出遅れた。高柳直人が8番、稲森佑貴が14番のパー3でホールインワンを記録した。

 宮本が「今日は100点満点。こんなうまくいくことないよ」と声を弾ませた。5バーディー、ノーボギーの67で回って4位。競馬雑誌でコラムを執筆するほどの競馬通だけに、レースに例えて「ポーンといいスタートで好位置につけた感じ」と口も滑らかだ。

 今季は最高21位と苦戦が続いていた。前戦の関西オープンは、2日目途中で腰痛のため棄権。この日も「ミスショットの方が多い。バーディー以外は全部ピンチ」と完調には遠い。それでも最終18番パー5では、無理せず刻んで第3打を3メートルにつけてパー。「うまく18ホールを組み立てられた」と冷静な判断に胸を張った。

 ツアー10勝を誇るが、海外メジャー出場は2010年全英の1度だけ。全英の切符が得られる大会で、願ってもない出だしに「ここ数年、全英なんてはるかかなただったのに、急に見えてきたね」と頬を緩めた。

 不安視される腰の状態も「出るからには大丈夫。駄目なら(大相撲の)稀勢の里みたいに休場してるよ」と笑い飛ばす。44歳のベテランは歓喜のゴールを見据えている。

 一方、首位発進となった岩田は「いいパットと悪いパットがはっきりしてたけど、いい方が入ってくれた」と話し、宮本と並んで4位の重永は「ショットは今年一番よかった。こんなに曲がらなかったのは記憶にないくらい」と手応えを感じていた。また、6位につけた宮里優作は「チャンスは多くなかったけど、少ないチャンスでいいパットができた」と語った。

 ◆男子ゴルフ・ミズノオープンは来季から茨城で開催

 「~全英への道~ミズノオープン」を主催するミズノは25日、開催コースを来季から3年間、茨城県鉾田市のザ・ロイヤルGCに変更すると発表した。ザ・ロイヤルGCは全長8143ヤードと日本屈指の長距離コース。ミズノの水野明人社長は「東日本でもファンを開拓していきたい」と狙いを述べた。

※写真は第1日、4位につけた宮本。報知新聞社撮影



ミズノオープンきょう開幕

※写真は2年連続の全英切符を狙う今平。報知新聞社撮影

 男子ゴルフの「~全英への道~ミズノオープン」が25日、岡山・JFE瀬戸内海GCで開幕する。全英オープン(7月20~23日、英ロイヤルバークデール)の出場権もかかっており、有資格者を除く上位4人が全英の切符を手にする。

 全英の出場権は、昨年の日本オープン優勝者の松山英樹と、昨年賞金ランクから池田勇太、谷原秀人がすでに獲得。また、今大会上位者を含む有資格者を除き、次戦の日本ツアー選手権森ビル杯(6月1~4日)終了時点までの賞金ランク上位2人も出場権を手にする。

 前戦の関西オープンでツアー初優勝を果たした今平周吾は、昨年の大会では2位に入り、初のメジャー出場を果たした。「コースのイメージは悪くない。今年も4位以内に入りたい」と、2年連続の全英切符を狙う。昨年の全英は、2打足りずに予選落ち。「ドライバーの精度、アイアン、アプローチ、パット、全てで力不足を感じた」と振り返る。「もう一回行って、今度こそ予選を通過したい」と誓う。

 24歳のホープは今季、体の軸がブレないことを意識したスイング改造に取り組んでいる。「(関西オープンの)優勝で自信がついた。メジャーも『少し頑張れば出場できる』と思えるようになった」。勢いそのまま、大会に挑む。

※写真は2年連続の全英切符を狙う今平。報知新聞社撮影