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『道浦TIME』

新・ことば事情

7267「死神」

「ミヤネ屋」で、韓国の尹(ユン)検事総長の異名を、

「死神」

とテロップで出したところ、校閲担当の元読売新聞Hさんから、

「送り仮名を入れて『死神』と、『読売スタイルブック2017』には載っているんですが、どうしましょうか?」

と言われました。

20191122.jpg

調べたところ、

*「死神」 =2(広辞苑・精選版日本国語大辞典)

*「死神」=9(明鏡国語辞典・NHK日本語発音アクセント新辞典・三省堂国語辞典・現代国語例解辞典・三省堂現代新国語辞典・大辞林・共同通信記者ハンドブック・毎日新聞用語集・読売スタイルブック2017)

*「死(に)神」=4(新明解国語辞典・岩波国語辞典・新選国語辞典・新潮現代国語辞典)

という結果でした、

『新聞用語集2007年版』『朝日新聞用語の手引き』には、いずれも見出しでは載っていませんでした。ほとんどの社は、

「死神」

になっていました。

でも、「に」が入る形は、違和感がありますよね?

これは固有名詞的で使っているので、ディレクターの意向も汲んで、

「死神」

で、ルビを振らずに放送しました。

(追記)

10月27日のグーグル検索では、

「死神」=7800万件

「死に神」=15万9000件

でした。

(2019、12、9)

(2019、11、21)

2019年11月22日 09:19