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『道浦TIME』

新・ことば事情

7264「LSDとMDMA」

女優の沢尻エリカ容疑者の逮捕で出て来た薬物の名前に、

「LSD」「MAMD」

がありました。このアルファベットは、当然「略語」ですが、

「何の頭文字なのか?」

というのを調べてみました。すると、

*「LSD」=「Lysergic Asid Diethylamide」(リゼルグ酸ジ・エチルアミド)

あれ?これだと、「LSD」ではなく、

「LAD」

になるのではないか?

ということでさらに調べると、実は「LSD」は「ドイツ語の略語」だったのです。

つまり、

*「LSD」=「LysergSäure Diethylamid」(リゼルグ・ゾイレ・ディエチルアミド)

ということだそうです。「Säure」は、英語では「Asid」、つまり、

「酸」

ですね。「Di」(ジ、またはディ)は、ギリシャ語の数を表す言葉で、

「2」

を意味しますね。化学の分子式で出て来ます。

「ディオキシリボ核酸」(DNA)

の「ディ」ですね。この場合「オキシ」は「酸素」ですから「O」(酸素)が「2つ」くっ付いているんですね。

「ディエチルアミド」

は、「エチルアミド」が「2つ」くっ付いているんでしょうね、きっと。

一方の「MDMA」は、英語で、

*「MDMA」=「Methylene Dioxy Meth Amphetamine」(メチレン・ディオキシ・メタンフェタミン)

です。これ「ディ・オキシ」です。「DNA」に似ているのかな?

「メタンフェタミン」は、まさに、

「覚醒剤」

です。また、「メタンフェタミン」は「メタ・アンフェタミン」

なのでしょう、きっと。

「アンフェタミン」

というのはウィキペディア情報では、

「間接型アドレナリン受容体刺激薬として、メタンフェタミンと同様の中枢興奮作用を持つ。アメリカ合衆国では商品名Adderallで販売され、適応は注意欠陥・多動性障害 (ADHD) のみである」

だそうです。

(2019、11、20)

2019年11月20日 19:23