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『道浦TIME』

新・ことば事情

7053「火を付ける・着ける・点ける」

1月29日、兵庫県明石市の市長が2年前、土地買収が滞っていることに激怒して、

「建物に火つけてこい!」

などの暴言・パワハラを行った様子を録音していたものが報道され、記者会見で陳謝しました。この、

「火をつけてこい」

「つけて」の表記は、各社「つけて」と「平仮名」でした。この日の「ミヤネ屋」でも「つけて」は「平仮名」にしました。(「来い」は漢字にしましたが。)

でも、オンエアの翌日に、「火をつける」の「つける」の漢字の使い分けについてふと、ひらめきました。

「付ける」=火をつけてはいけないものに、火をつける=「放火」

「着ける」=火をつけるべきものに、火をつける=「着火」

「点ける」=あかりをつける=「点火」

なのではないか?と思ったのですが、どうでしょうか?

そうすると、今回の明石市長の発言の漢字表記は、

「火を付けて来い」

という表記が妥当ということですかねえ?(内容はダメですが。)

平成ことば事情3498「火を付ける?着ける?点ける?」

平成ことば事情4973「火を『付ける』か?『着ける』か?」

もお読みください。

(2019、1、30)

2019年1月30日 19:39 | コメント (0)