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『道浦TIME』

新・ことば事情

7018「過活動膀胱」

先日、テレビを見ていたら、聞き慣れない言葉が飛び込んできました。

「カカツドウボウコウ」

という言葉です。コマーシャルなんですけどね。おそらく、

「過活動膀胱」

と漢字で書くのでしょう。これはつまり簡単に言うと、

「尿漏れ」

のことなのではないでしょうか?でもやっぱり恥ずかしいから、こういう硬い言葉を使うのかな?と思いました。

ネット検索してみると、もう10年も前(2008年2月2日)の講演会の記録で、

室井卓之・関西医科大学附属滝井病院泌尿器科部長(当時)が、こう話しています。

「きょうは『男女ともに見られる尿漏れ、頻尿』と題してお話をしますが、尿もれ(尿失禁)と頻尿とは実はほとんど同じものです。そこに新しく2000年頃から、概念が少し変わってきて『過活動膀胱』という言葉が新聞や雑誌等でたくさん使われるようになってきました。そのあたりをご理解いただくために話をいたします。」

そうなんですか。この講演のさらに10年近く前から使われ始めていた言葉なんですね。そして「過活動膀胱とは」として、

「尿意切迫感(おしっこに行きたいと思ったときに漏れそうになること)、頻尿、尿もれ、こういう状態をひっくるめて『過活動膀胱』と言います。過活動膀胱とは、尿意切迫感があり頻尿があり尿もれがある。切迫性尿失禁は該当しますが、腹圧性尿失禁は違います。」

と書かれていました。

(2018、12、3)

2018年12月 3日 18:22 | コメント (0)