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『道浦TIME』

新・ことば事情

6995「列伝」

10月15日の「ミヤネ屋」で、亡くなった元横綱の輪島大士(ひろし)さんの「名言」ならぬ、ユニークな「迷言」の特集をしました。その際に、

「迷言列伝」

という表記が。この、

「列伝」

は、

「多くの人」

がいて成り立ちます。

「一人の人間の名(迷)言」

「列伝」とは言えません。辞書を引くと、

*「列伝」=多くの人々の伝記を並べ記したもの。(例)名将列伝(『明鏡国語辞典』)

でした。

サイドスーパーの担当者にそう言って直そうとしたら、テロップ担当者が、

「でも、パネルには、そう出てるんですけど・・・」

「え?きょうパネル、俺チェックしてないよ!パネル、きょうはないんじゃないの?」

ということで、パネルチェックを、この日は私のところに持って来ていないことが「発覚」。。。結局、

×「迷言列伝」→〇「迷言の数々」

にしました。

ちなみに「あさパラ!」では、

「天然ボケ名言語録」

としたそうです。

「迷言語録」

というのは「あり」だったな。

輪島さん、昭和49年(1974年)の名古屋場所の相撲は覚えています。そして「黄金の左」、「黄金のまわし」・・・。

安らかにお眠りください。

(2018、10、30)

2018年10月31日 19:01 | コメント (0)