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『道浦TIME』

新・ことば事情

6965「わろし」

「古文」の授業で、清少納言の「枕草子」を学んでいるという中2の娘。その「冬」の場面で、こんなことがあったそうです。

「冬はつとめて。 火桶の火も 白き灰がちになり わろし。」

この中の、

「わろし」

という言葉を見て(聞いて)、娘とクラスメートは一斉にドッと受けたそうです。先生は、なぜ子どもたちが笑ったのか、訳が分からなかったそですが、実はこれ、子どもたちは、

「わろし」=「悪い」

という意味の言葉を、

「インターネット上で使われるスラングで『笑った』の意味の『わろた』と同じ意味だと思って『わろた』」

のだそうです。

「清少納言が、こんな言葉使ってる!」

と思って、受けたそうなのです。

いやあ、時代はそんなになってるんだ。清少納言もビックリです。

(2018、10、16)

2018年10月16日 22:31 | コメント (0)