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『道浦TIME』

新・読書日記 2018_114

『老後の資金がありません』(垣谷美雨、中央公論新社文庫:2018、3、25第1刷・2018、5、20第4刷)

単行本は、中央公論新社から2015年9月に出ていました。

著者のことは不勉強で知りませんでしたが、ストレートなタイトルに興味を惹かれて購入。

「老後」の資金に関して・・・というか、これまで生活資金に無頓着で、家のことは全部妻に任せて来た(丸投げしてきた)夫、娘の結婚資金、義父の葬儀費用、義母の老人ホームへの仕送りなど、次から次に想定以上の大きな「支出」が出来する一方で、「収入」のほうは、夫のリストラ&退職金なし、年金も雀の涙、パートの首切りなどと、次々閉ざされていく。一体どうやって暮らしていけばいいのか?人生、「まさか」という想定外のことが起こるものだが、ここまで続くのは、やはり"小説"だからか?

でも、実際にこういうことになったら、どう過ごせばいいのか?という"シミュレーション"として読める。また、優雅に暮らしているセレブに見える人たちも、さまざまな困難や不安定要素を抱えているというあたりも描いています。

後半の、義母の活躍がおもしろいです。


star4

(2018、8、13読了)

2018年8月23日 18:23 | コメント (0)