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『道浦TIME』

新・読書日記 2018_079

『ブラックペアン1988』(海堂尊、講談社文庫:単行本=2007、9;文庫本・2012、4、13第1刷、2018,3,29第8刷)

今TBS系で日曜日にやっている(もうすぐ終わる)ドラマの原作。「嵐」の二宮和也君が主演の渡海先生、ライバル役の高城先生が小泉孝太郎。結構みんなハマリ役。この原作に出て来ない人を除いて。

「ペアン」

とは、外科手術の際に血管を止血するための、見た目は「はさみ」のような器具。普通は金属なので「銀色」だが、特別にカーボン素材で作った「黒いペアン」があり、それが「ブラックペアン」なのである。

海堂尊の本は、『チームバティスタの栄光』以降、立て続けに出た小説は、最初の方はほぼ全てむさぼるように読んだが、最近はちょっと、さぼりがち。この『ブラックペアン』、読んだような気がするんだけど、自宅を捜しても出て来なかったので、シリーズ3作の文庫を購入して読み出しました。読み出してから、「これ、読んでなかったかも」と思いました。

面白いですが、舞台は「1988」年、つまり「30年前」。その時代の登場人物が、のちにスピンオフでいろんな作品に出て来るので、ちょっと頭の中がこんがらがりながらも、

「そう言えばこの人は、のちに院長になる人だ」

とか思い出し出し、読みました。

「オチ」はそういうことだったのか、と。続編も楽しみです。


star4

(2018、6、10読了)

2018年6月13日 17:28 | コメント (0)