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『道浦TIME』

新・ことば事情

6488「『三権の長』のアクセント」

「希望の党」が民進党からの「合流」を求められた際、「排除」の対象として最初に設けられた基準は、

「三権の長を務めた人」

というものでした。この「三権の長」とは、

「首相」「衆院議長」「最高裁長官」

です。それぞれ、

「行政」「立法」「司法」

のトップですよね。もっとも安倍首相は自分の役職のこと(首相)を、

「立法の長」

だと思っていたようですが・・・。

さて、この「三権の長」のアクセントは、どう読めば良いのでしょうか?

「1語」でコンパウンドして、

「サ/ンケンノチョ\ー」

なのでしょうか?それとも「三権」と「長」の「2語」に分けて、

「サ\ンケンノ・チョ\ー」

なのでしょうか?

「三権」

のアクセントを『NHK日本語発音アクセント新辞典』で引いてみると

「サ\ンケン」(頭高アクセント)

「サ/ンケン」(平板アクセント)

と両方載っていました。

ただ、「三権」を強調したいのであれば、「サ\ンケン」ですよね。例えば、

「三権分立」

のアクセントは、「三権」と「分立」の「2語」に分けて

「サ\ンケン・ブ/ンリツ」

と言った方が意味が伝わりやすいように思います。(「平板アクセント」もあると思うけど)

しかし結局、もう「三権の長」は「1語」になっていると考えて、

「サ/ンケンノチョ\ー」

で読みました。

(2017、10、3)

2017年10月 5日 20:12 | コメント (0)