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『道浦TIME』

新・ことば事情

6339「セカンドオピニオン」

大阪の環状線に載っていると、前に座っている2人のおばあさんの会話が耳に入って来ました。どうやら、病院に行くところのようです

最近、環状線はUSJができてから(「環状線」やのに)グルグル回らんようになって、乗り慣れてへんので、迷惑やわ。」

それ聞いていた、もう一人のおばあさんは、聞いていたのに全然関係のない話を始めます。

「最近、セカンドオピニオンとかいうのが出てきたんで、それを聞いてみようかなあ、と思て。」

「えらい言葉、知ってはりますなあ」

と一応、驚いた最初のおばあさんですが、また「セカンドオピニオン」とは関係のない、さっきの「自分の話の続き」を始めました。

「便利になりすぎて・・・便利になり過ぎたら、ややこしいですな。尼崎から乗ったら梅田へ行くと思いますやん。それやのに駅員さん、『これ、梅田へ行きませんよ』と。ややこしいわあ。」

普通のおばあさんが「セカンドオピニオン」という言葉を知っていることに、私も驚いたのですが、たぶんですが、

「こういうおばあさんは『セカンドオピニオン』は、聞かないんやないのかなあ。いや、聞かないというか、医者の言うことは、聞かないんじゃないかなあ・・・」

と思いました。

(2017、9、6)

2017年9月 7日 18:40 | コメント (0)