Top

『道浦TIME』

新・ことば事情

6206「てっぺん」

『校閲ガール ア・ラ・モード』(宮木あや子、角川書店)を読んでいたら、

「てっぺんをすぎてからは」(65ページ)

という表現が出て来ました。この、

「てっぺん(天辺)」

というのは、

「午前0時=24時」

を意味します。つまり、

「日付けが変わってから」

という意味ですね。テレビ業界やマスコミではよく使う気がするんですが、一般的な言葉なんですかね?

『広辞苑』『明鏡国語辞典』『新明解国語辞典』『精選版日本国語大辞典』『三省堂国語辞典』には、この意味での「てっぺん」は載っていませんでした。もちろん、

「一番上」

という意味では載っていますが。

アナウンサーはこのほかに、

「アナログ時計の文字盤の12の所」

の意味でも使います。

「てっぺんから、送り直し」

と言えば、「時計の秒針」が「12」を指すところから読み直して、VTR素材をネット回線でキー局(日本テレビ)に送ることを言います。

(2016、11、23)

2016年11月25日 10:07 | コメント (0)